いよいよ雨の季節になりました。
湿気も高くなるため「洗濯物が乾かない」「外に出るのが面倒になる」といった、日常生活にも影響が出ます。
そして「本のページがふやける」など、読書家にとっても、あまり好まれる季節ではありませんよね。
でも、雨の日は絶好の読書日和です。
外に出るのが面倒なら、家の中で読書を楽しみましょう!
今回は
- 雨の日だからこそ読書を楽しみたい!
- 雨の日にピッタリの本が読みたい
- 憂鬱な気分をリフレッシュしたい
といった「雨の日の読書におすすめの本」についてアシストします。
今回の記事を読めば、雨の日だからこそ楽しめる本が読みたくなりますよ!
【厳選】雨の日の読書におすすめの本9選!
さっそく雨の日の読書におすすめの本を紹介します。
今回は「小説」「ビジネス書・自己啓発本」「漫画」のジャンルからそれぞれ3冊を厳選しました。
ぜひ本選びの参考にしてみてください。
雨の日の読書におすすめ!【小説】
まずは、雨の日の読書におすすめしたい「小説」を紹介します。
- スープ屋しずくの謎解き朝ごはん/友井羊
- 天久鷹央の推理カルテ/知念実希人
- 天使は奇跡を希う/七月隆文
詳しく見ていきましょう。
スープ屋しずくの謎解き朝ごはん/友井羊
雨の日の読書におすすめの本1冊目は、友井羊(ともい ひつじ)氏の『スープ屋しずくの謎解き朝ごはん』です。
あらすじは次のとおり。
店主の手作りスープが自慢のスープ屋「しずく」は、早朝にひっそり営業している。早朝の出勤途中に、偶然店を知った理恵は、すっかりしずくのスープの虜になる。ところが理恵は最近、職場の人間関係がぎくしゃくし、ポーチの紛失事件も起こり、ストレスから体調が思わしくなかった。店主でシェフの麻野は、そんな理江の悩みを見抜き、ことの真相を解き明かしていく――。
『スープ屋しずくの謎解き朝ごはん』カバーより抜粋
『スープ屋しずくの謎解き朝ごはん』は、全5話で構成されていますが、話ごとに主人公が変わります。
ただ大筋は、スープ屋の店主・麻野が客の抱える謎を解き明かしていく流れです。
麻野の推理力はもちろんですが、麻野の娘・露(つゆ)の洞察力も光っています。
そして『スープ屋しずくの謎解き朝ごはん』のもう1つの魅力が「スープ」です。
登場するスープはどれも美味しそうで、文章を読むと実際に食べたくなります。
スープの材料や知識についても麻野が解説してくれるため、スープに詳しくなれるのも嬉しい点です。
実は、スープ屋の店主である麻野も辛い過去を抱えています。
麻野の過去については、文庫版書き下ろしの「わたしを見過ごさないで」を読むとわかるので、ぜひ読んでみてください。
雨の日のしっとりとした時間、それも朝の時間帯にピッタリの作品となっているので、朝読書のお供にしてみましょう。
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天久鷹央の推理カルテ/知念実希人
雨の日の読書におすすめの本2冊目は、知念実希人(ちねん みきと)氏の『天久鷹央の推理カルテ』です。
あらすじは次のとおり
天医会(てんいかい)総合病院に設立された統括診断部。この特別部門には、各科で「診療困難」と診断された患者が集められる。「河童に会った」と語る少年。「人魂を見た」と怯える看護師。突然「赤ちゃんを身籠った」と叫ぶ女子高生。そんな摩訶不思議な“事件”には、思いもよらぬ“病”が隠されていて――。
『天久鷹央の推理カルテ』カバーより抜粋
『天久鷹央の推理カルテ』の主人公は、統括診断部に所属する内科医の小鳥遊優(たかなし ゆう)です。
そして小鳥遊の上司が天才女医・天久鷹央(あめく たかお)なのです。
『天久鷹央の推理カルテ』のジャンルは医療ミステリーですが、どの話にも必ず「病気」が絡んでいます。
例えば「不可視の胎児」の話では、女子高校生が無理やり中絶手術を受けさせられ、子どもを堕胎します。
しかし数週間後に再び妊娠の兆候が現れ、統括診断部を受診するんです。
実はこの「妊娠の兆候」の裏には、天才女医の鷹央も見逃しそうになった病気が隠されていました。
このように『天久鷹央の推理カルテ』の各話には、必ず何らかの「病気」が絡んでいます。
その「病気」を鮮やかに見つけ出す天久の手腕は、読んでいて爽快感を覚えます。
雨の日のうつうつとした気分を晴らしてくれる、清涼剤のような作品。
それが『天久鷹央の推理カルテ』なんです。
ちなみに『天久鷹央の推理カルテ』はシリーズ化されており、アニメ化も予定されています。
この機会に、第1作目となる『天久鷹央の推理カルテ』を読んでみましょう。
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天使は奇跡を希う/七月隆文
雨の日の読書におすすめの本3冊目は、七月隆文(ななつき たかふみ)氏の『天使は奇跡を希(こいねが)う』です。
あらすじは次のとおり
今治の高校に通う良史のクラスにある日、本物の天使が転校してきた。正体を知った良史は彼女、優花が再び天国に帰れるよう、協力することに。幼なじみの成美と健吾も加わり、4人は絆を深めていくが、天使は嘘をついていて――。
『天使は奇跡を希う』カバーより抜粋
『天使は奇跡を希う』の主人公は高校1年生の新海良史(しんかい よしふみ)です。
良史は転校してきた星月優花(ほづき ゆうか)の背中にある羽が、どうしても気になっていました。
羽が見えることを話した良史は、優花から「天国に帰してほしい」という願いを聞きます。
良史はその願いを叶えるため、優花からの「ミッション」をこなします。
しかも、羽があることに気づいていたのは良史だけではありませんでした。
でも、文庫版の136ページから事態は一変します。
優花の嘘と秘密、良史をはじめとした幼なじみ達との本当の関係、そしてタイトルの意味――。
それらが回収された時、読者は心を打たれるんです。
そして結末を迎えると、雨上がりの空のように晴れ渡る気持ちになれます。
長雨という心も湿ってしまいそうな時期だからこそ、心が清々しくなる『天使は奇跡を希う』はおすすめの作品です。
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雨の日の読書におすすめ!【ビジネス書・自己啓発本】
次に、雨の日の読書におすすめしたい「ビジネス書・自己啓発本」を紹介します。
- アイデアのヒント/ジャック・フォスター
- がんばることをやめられない/鈴木裕介
- あなたはもう、自分のために生きていい/Poche
詳しく見ていきましょう。
アイデアのヒント/ジャック・フォスター
雨の日の読書におすすめの本4冊目は、ジャック・フォスター氏の『アイデアのヒント』です。
『アイデアのヒント』の大きな特徴は「アイデアの本質と出し方がわかる」こと。
「アイデア」と聞くと「特別なひらめき」「天才にしかできないこと」など、特定の人だけのものだと感じますよね。
でも『アイデアのヒント』に書かれている「アイデアを出すプロセス」に沿うと、誰でもアイデアを出せるんです。
本書の第1章では「アイデアとは何か?」について解説。
第2章~第9章にかけては、アイデアを出す際に大切な「心の準備」について解説。
そして第10章~第14章にかけて、アイデアを考える際のプロセスについて解説と、構成も非常にわかりやすくなっています。
『アイデアのヒント』を読むだけで「アイデアは特別な人のものじゃない」「誰でもアイデアは出せる」と、アイデアに対して積極的な思いを抱けるんです。
自然と家にいることが多くなる雨の季節だからこそ、『アイデアのヒント』でアイデアを出す感覚を掴み、仕事や家事などで活かしてみましょう。
日々の生活が晴れた日のように輝きますよ。
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がんばることをやめられない/鈴木裕介
雨の日の読書におすすめの本5冊目は、鈴木裕介(すずき ゆうすけ)氏の『がんばることをやめられない』です。
『がんばることをやめられない』は、自分は満足せず、タイトルどおり頑張ることが止められないという方におすすめの1冊となっています。
『がんばることをやめられない』の正式なタイトルは『がんばることをやめられない コントロールできない感情と「トラウマ」の関係』というもの。
本書は「トラウマ」に焦点を当てた内容となっているんです。
「トラウマ」と聞くと、自分の生死に関わるような事件・事故・災害などで負った心の傷と思い浮かべますよね。
でも『がんばることをやめられない』で扱っているのは、日常生活の中で起こる、小さくても重大な「トラウマ」によって起こった、自分の中に起こる「私」と「わたし」の「乖離(かいり)」についてなんです。
相手の要求に全力で応じてしまったり、怒りが爆発してしまったりと、自分では抑えきれない感情は、実は「トラウマ」が関係しています。
私自身も「相手の要求に全力で応える」の章が当てはまりました。
ただ本書を読んで、自分の中に起こっていた「私」と「わたし」の乖離の正体が分かり、心の荷物が下りた気がします。
現在は物理的に家族から距離を取っているため、ストレスも小さくなりました。
『がんばることをやめられない』は、雨の日に1人でじっくりと自分と向き合い、自分の中にどんな「トラウマ」があるのかを見つめる、いいきっかけになる本です。
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あなたはもう、自分のために生きていい/Poche
雨の日の読書におすすめの本6冊目は、Poche(ポッシュ)氏の『あなたはもう、自分のために生きていい』です。
『あなたはもう、自分のために生きていい』のテーマは「今が生きづらいのは、あなたのせいではない」ということ。
本書はタイトルにあるとおり「自分のために生きていい=自分が楽になれる『気づき』が得られる」内容となっています。
また『あなたはもう、自分のために生きていい』の大きな特徴が「断定せず、原因がわかる」こと。
「これだ!」という理由をはっきり言わなくても、生きづらさの原因がわかるんです。
「褒められた時は、否定しないで十分」の章では、「褒められて喜ぶ方法」ではなく理由を挙げることで、読者自身が「私はこれに当てはまるかも」という「気づき」を得られるんです。
ただ、問題の解決を完全に読者にゆだねてはいません。
「褒められたらどうすればいいのか?」という対処法も記載されています。
対処法を知ることで「あぁ、こうすればいいんだ」という、心の納得感にも繋がります。
心が納得すると、自然と「生きづらさ」の原因が解消されます。
自分に当てはまる章を何度も読むことで、少しずつ気持ちが軽くなっていき、スーッと心が軽くなるのです。
雨の日は考えや感情がマイナスになることが多いですよね。
でも『あなたはもう、自分のために生きていい』を読むことで、自分の人生を前向きに捉えることができます。
ぜひ自分の感情と向き合ってみましょう。
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雨の日の読書におすすめ!【漫画】
最後に、雨の日の読書におすすめしたい「漫画」を紹介します。
- 作りたい女と食べたい女/ゆざき さかおみ
- マダムたちのルームシェア/seko koseko
- ブラック企業の社員が猫になって人生が変わった話6/清水 めりぃ
詳しく見ていきましょう。
作りたい女と食べたい女/ゆざき さかおみ
雨の日の読書におすすめの本7冊目は、ゆざき さかおみ氏の『作りたい女と食べたい女』です。
ドラマ化された作品でもあります。
あらすじは次のとおり。
たくさん作りたい野本さんと、たくさん食べたい春日さん。食卓を共に囲み、ふたりは互いを想いやる。今日も一緒に満たされるために。
『作りたい女と食べたい女』1巻カバーより
主な登場人物は2人の女性です。
- 野本さん:会社に勤める契約社員。小食だが作るのが好きで、本当はたくさん作りたい
- 春日さん:野本さんが住んでいる部屋のお隣のお隣に住んでいる。たくさん食べるのが好き
『作りたい女と食べたい女』は、作るのが好きな野本さんと、食べるのが好きな春日さんの関係を見守れる作品となっています。
最初は接点がほぼなかった2人ですが、ある日、春日さんがファストフードのパーティーサイズを何個も持って帰るのを、野本さんは目撃します。
その後、自分では到底食べられない量の料理を作ってしまった野本さんは、勇気を出して春日さんを夕飯に誘います。
この日から2人の交流が始まるんです。
野本さんが作る料理はどれも美味しそうで、作った料理を食べる春日さんの食べっぷりも合わさって、本書の魅力となっています。
雨の日は家にいることが多くなるため、自炊する機会も増えます。
野本さんのように上手に作ることはできなくとも、料理自体はストレス解消に繋がることも。
ぜひ雨の日の自炊のきっかけに『作りたい女と食べたい女』を読んでみましょう。
なお『作りたい女と食べたい女』は2024年6月現在、5巻まで発売されています。
もし興味を持ったら、まずは野本さんと春日さんが出会った経緯がわかる1巻を読んでみましょう。
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マダムたちのルームシェア/seko koseko
雨の日の読書におすすめの本8冊目は、seko koseko氏の『マダムたちのルームシェア』です。
あらすじは次のとおり。
沙苗(さなえ)、栞(しおり)、晴子(はるこ)、古くからの友人である3人はひとつ屋根の下で暮らしている。眠れない夜は一緒に花札に興じたり、お気に入りのネイルを塗り合ったり、何もかもうまくいかない日は踊ってみたり……。マダムたちのルームシェアライフは今日も楽しいことでいっぱい。
『マダムたちのルームシェア』1巻カバーより
『マダムたちのルームシェア』に登場するのは、素敵に年を重ねた3人のマダムです。
先にルームシェアをしていた沙苗さんと栞さんの元に、晴子さんも加わった形となります。
『マダムたちのルームシェア』は、短編の話がまとまった内容です。
どの話も最後には、ほっこりした気持ちになれます。
また全編オールカラーなのも嬉しい点です。
私が特に好きなのは「パジャマパーティーをしてみるマダムたち」の話。
沙苗さんの提案でパジャマパーティーを3人でしますが、そこにちらりと登場する「屈強なマカロン」の絵が面白いんです。
また『マダムたちのルームシェア』の1巻には、描きおろしとして「晴子さんの決断」も収録されています。
晴子さんがルームシェアを決断するまでの経緯がわかる内容となっているので、これから読み始めたいという方は1巻から読むのがおすすめです。
また『マダムたちのルームシェア』には雨の日を題材にした話も掲載されています。
雨の日が苦手な栞さんがどう過ごすのか、ぜひ注目してみてください。
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ブラック企業の社員が猫になって人生が変わった話6/清水 めりぃ
雨の日の読書におすすめの本9冊目は、清水めりぃ氏の『ブラック企業の社員が猫になって人生が変わった話』です。
『ブラック企業の社員が猫になって人生が変わった話』は2024年6月現在、第6巻まで出版されていますが、私がおすすめしたいのは最新巻の6巻です。
『ブラック企業の社員が猫になって人生が変わった話』は、話によって主人公となる「猫」が違います。
そして主人公となる「猫」は人間がある日突然、猫になってしまった存在なんです。
しかも、猫になってしまった主人公は必ずブラック企業に勤めています。
ただ、猫になったことでそれぞれの人生は好転していく、というのが話の流れです。
『ブラック企業の社員が猫になって人生が変わった話』6巻の主人公・くろべぇも、ブラック企業に勤めているさなかに猫になってしまいます。
これまでの主人公は猫になってからも同じ会社に勤め続けますが、くろべぇは会社をスッパリと退職します。
そして元同僚の女性・シラスさんの家に同居しながら、様々な仕事をしていく……というのが6巻の流れです。
『ブラック企業の社員が猫になって人生が変わった話』は1話が短くまとまっているため、漫画を久しぶりに読むという方でも読みやすい形になっています。
また、『マダムたちのルームシェア』と同じく、こちらもオールカラーです。
時々、カッコイイくろべぇ。
そして少し抜けているシラスさん。
この2人の掛け合いも見どころです。
1話が終わるごとにクスッと笑ってしまう内容なので、気分が晴れない雨の日にピッタリの漫画となっています。
6巻から読み始めても楽しめるので、ぜひ読んでみてください!
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まとめ:雨の日だからこそ読書をしよう!
ここまでご覧いただき、ありがとうございます。
今回は雨の日の読書におすすめの作品を9つ紹介しました。
雨の日は行動が制限されるからこそ、家での読書が楽しめる時期でもあります。
ぜひ今回紹介した本を手に取ってみてください。
雨の日の新たな楽しみになりますよ!
それでは、良き読書ライフをお送りください!
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