【恋と賭けと奇跡の青春物語】『天使は奇跡を希う』の感想を紹介!【読了感想】

微笑む天使
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あなたは高校時代にどんな思い出がありますか?

私はひたすら勉強の毎日でしたが、人によっては「初恋をした」「気の合う友人ができた」と、良い思い出を持つ方も多いですよね。

そんな高校時代に、変わった転校生がやって来たら、あなたはどう対応しますか?

今回は

  • ちょっと変わった青春物語が読みたい
  • 命を懸けた恋物語が好き
  • 今治に行ってみたいと思っている

という方におすすめしたい、七月隆文(ななつき たかふみ)氏の小説『天使は奇跡を希(こいねが)う』についてアシストします。

この記事を読めば『天使は奇跡を希う』のあらすじとテーマがわかりますよ!

【転校してきた天使】あらすじを紹介

学校の教室

『天使は奇跡を希う』を読んでみて、テーマは「天使の願い」だと感じました。

本書のあらすじは次のとおりです。

瀬戸内海にほど近い町、今治の高校に通う良史(よしふみ)のクラスにある日、本物の天使が転校してきた。正体を知った良史は彼女、優花が再び天国に帰れるよう協力することに。幼なじみの成美と健吾も加わり、四人は絆を深めていく……。「私を天国に帰して」彼女の嘘を知ったとき、真実の物語が始まる。

『天使は奇跡を希う』カバーより抜粋

『天使は奇跡を希う』の舞台となるのは、今治のとある高校です。

その高校に通う新海良史のクラスに、星月優花(ほづき ゆうか)が転校してきます。

ただ、優花の背には大きな羽が生えていたのです。
しかも、羽が見えているのは良史のみ。

しばらくは黙っていた良史も、優花のアピールに耐えきれず、とうとう羽が見えることを優花に告げます。

そして優花の「私を天国に帰してほしい」という願いに協力していくのです。

優花のお願いで、良史は今治の観光名所を次々と巡ります。

そして同じく優花の羽が見えていた、良史の幼なじみである成美健吾も加え、優花を天国へ返すミッションが進んでいきます。

ただ、優花の「天国に帰してほしい」という願いは嘘だったのです。

おすすめしたい理由は「物語終盤の真実が胸を打つ」から

空を見つめる天使

『天使は奇跡を希う』をおすすめしたい、もっとも大きな理由が「物語終盤の真実が胸を打つ」からです。

先ほども書いたとおり、「天国に帰してほしい」という優花の願いは嘘でした。
ただ、良史をはじめ、成美も健吾もその嘘には気づきません。

では、どうして嘘だとわかるのか?

優花の真実は文庫版の136ページから語られます。
その真実は、物語終盤にかけてスピード感をもって進んでいくのです。

優花の真実は、作品のタイトル『天使は奇跡を希う』の意味を回収しています。
「天使である優花が天国へ帰ること」が、優花が願う奇跡ではありません。

どうして優花は嘘を吐く必要があったのか?
そして、優花が本当に望んでいる「奇跡」とは何なのか?

これが『天使は奇跡を希う』のキーとなっているんです。

【4人の関係の変化】3つの注目ポイント

3輪の黄色いガーベラ

また『天使は奇跡を希う』には、次の3つの注目ポイントがあります。

  • それぞれの恋の行方が気になる
  • 優花の献身を応援したくなる
  • 今治に行ってみたくなる

詳しく見ていきましょう。

それぞれの恋の行方が気になる

注目ポイント1つ目は「それぞれの恋の行方が気になる」こと。

物語当初、良史は成美と付き合っています。
ですが、優花のミッションをこなす内に、良史は優花に惹かれていきます。
そして健吾はひそかに、成美に思いを寄せていました。

幼なじみの間で様々に変化する恋模様は、読んでいて感情移入してしまいます。

「天使である優花の願い」が大きなテーマですが、「4人の恋の移り変わり」も主軸となっているのです。

ただ中には「恋人がいるのに違う人に惹かれるなんて」と、怒りを覚える方もいるかもしれません。

ただ、その怒りも優花が本当に望んでいる「奇跡」を知ると、180度変わってしまうんです。

それぞれの恋は最終的にどうなるのか?

高校時代に初恋を経験した人は、きっと自身の思い出とリンクしますよ。

優花の献身を応援したくなる

注目ポイント2つ目は「優花の献身を応援したくなる」こと。

文庫版136ページから始まる、「優花の真実」の物語。

優花はどうして天使なのか?
どうして良史の高校にやって来たのか?

それらがすべて回収されていきます。

そして「優花の真実」を知った後は、優花の献身を応援したくなるのです。

優花が本当に願っている奇跡は、実は良史の命に関わっています。
そして優花自身の「魂」にも関わっているのです。

優花が自身の「魂」も賭けるほど願う「奇跡」。

優花のいきさつや幼なじみ達との関係を知れば知るほど、優花の献身に心が打たれます。

そして、優花に自然と惹かれていた良史の気持ちも理解できるんです。

優花はどうして良史に献身的なのか?

その理由も136ページから始まる「真実」の話に凝縮されているので、ぜひ注目してみてください。

今治に行ってみたくなる

注目ポイント3つ目は「今治に行ってみたくなる」こと。

『天使は奇跡を希う』の舞台である今治のことを、優花は過去に「田舎でダサすぎ」と話しています。

たしかに田舎と呼ぶ地域は、「ダサい」という言葉とセットになることが多いです。

ながなっつ
ながなっつ

私も田舎の出身なので、優花の気持ちが少しわかります。

それでも今治には、今治にしかない素敵な魅力で溢れています。

優花と良史が最初のミッションで訪れた「しまなみ海道」は、サイクリングの聖地として国内外問わず人気の道路です。

また良史がまだ行ったことのなかった「今治城」は、今治随一の観光名所です。

さらに特産の「今治タオル」は、贈り物としても人気です。
『天使は奇跡を希う』では、今治タオルを作る工場にも見学に行っています。

このように、今治はけっして優花が言っているような「田舎でダサい」場所ではありません。
観光地が多く、自然も豊かな場所なのです。

『天使は奇跡を希う』を読むと、自然と今治に行きたくなります。
そして良史達が巡った観光地を、実際に訪れたくなるんです。

もし機会があるなら『天使は奇跡を希う』を読んで、ぜひ今治へも実際に行ってみましょう!

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七月隆文氏の概要

大阪府生まれ。『Astral』でデビュー。『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』がミリオンセラー、2015年度10~20代女性に最も読まれた文庫本となる。ほか著書に『君にさよならを言わない』『ケーキ王子の名推理(スペシャリテ)』などがある。(『天使は奇跡を希う』カバーより要約)

まとめ:天使の「賭け」の行方は

ここまでご覧いただき、ありがとうございます。
今回は七月隆文氏の小説『天使は奇跡を希う』を紹介しました。

天使である優花は、願いを叶える「賭け」をしています。
その「賭け」がどうなったのか?
ぜひ実際に読んで確かめてみてください。

読後感も良いので「読書を初めて趣味にする」「久しぶりに読書をする」という方にもおすすめの作品です。

それでは、良き読書ライフをお送りください!

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