今週もお疲れ様です。
「しょだなっつ」管理人のながなっつと申します。
何だかこの小説、サクサク読めるなぁ!
あなたは読書をする中で、読みやすい小説に出合ったことはありますか?
サクサク読める小説に出合うと、読み進めるのが楽しいのはもちろん、読後の満足度も大きく上がりますよね。
でも「どうして読みやすいのか?」と考えてみると、分からないことが多いんです。
そこで今回は、サクサク読める小説の特徴についてアシストしていきます。
- サクサク読める小説の特徴
- サクサク読めるおすすめの3冊
ココがミソ!読みやすい小説の特徴
サクサク読める小説の特徴として、大きく以下の5つが挙げられます。
- 視点が一定
- 文章にリズムがある
- 一文が長すぎない
- 現代の言葉遣い
- 設定が理解しやすい
詳しく見ていきましょう。
視点が一定
サクサク読める小説の特徴1つ目は「視点が一定」なこと。
ここで言う「視点」とは、「読者が誰の視点で物語を読み進めていくか」ということ。
「一人称」や「神視点」という言葉もあります。
「視点」がバラバラだと、読み手は視点が変わるたびに頭を切り替えなくてはいけないので、とても疲れてしまいます。
結果として、途中で小説を読むのを諦めてしまうことも。
「視点」が一定なことは、サクサク読める小説の第一条件と言っても過言ではありません。
文章にリズムがある
サクサク読める小説の特徴2つ目は「文章にリズムがある」こと。
文章のリズムを生み出す大きな要素として「語尾」があります。
語尾には大きく分けて「ですます」と「である」の2種類があります。
「語尾が統一されていれば読みやすいのでは」と感じますが、実際はそうでもありません。
完全に語尾が統一されていると、リズムが一定になり過ぎて、逆につまらなくなってしまうんです。
そのため「ですます」を基準にするなら、8対2ぐらいの割合で「である」も入れると、文章にリズムが生まれます。
文章にリズムがあることは、小説をサクサクと読み進めるためにも大切な要素なんです。
一文が長すぎない
サクサク読める小説の特徴3つ目は「一文が長すぎない」こと。
人は文章を読んでいる時、無意識に「呼吸の間」を取っています。
一文が短いと「呼吸の間」が適度に表れるので、読み進めても疲れません。
でも一文が長いと「呼吸の間」が取れないので、読むのが苦しくなってしまうんです。
もちろん、何かを説明している時は一文が長くなることが多いです。
ただそれ以外の文章は、適度に短い方がサクサク読み進められます。
現代の言葉遣い
サクサク読める小説の特徴4つ目は「現代の言葉遣いである」こと。
学生時代の古文の勉強を思い出してみてください。
昔の言葉遣いだと、なかなか文章を読み進められませんでしたよね。
でも現代の言葉遣いで書かれた小説だと、サクサク読めます。
これは当たり前のことですが、人は慣れ親しんだ言葉の方が抵抗感は少ないんです。
そのため小説も現代の言葉遣いで書かれている方がサクサク読めます。
もし、昔書かれた小説をどうしても読みたい場合は「現代語訳版」も検討しましょう。
設定が理解しやすい
サクサク読める小説の特徴5つ目は「設定が理解しやすい」こと。
設定が最初の数十ページ程度で理解できると、より内容に没頭できます。
ただ、これは好みの問題もあります。
現代社会をテーマにした作品だと、設定も理解しやすいのでサクサク読めることが多いです。
またファンタジーやSFだと、逆に設定を理解するのが楽しみということがあります。
自分にとってサクサク読める小説はどのようなものかは、今まで読んできた小説を振り返って考えてみましょう。
厳選!サクサク読める小説
ここからは私が個人的にサクサク読める小説だと感じた小説を3作品、厳選して紹介します。
どれも上記5つの特徴に当てはまっているので、あなたもぜひ読んでみてください。
神さまのいる書店 まほろばの夏/三萩せんや
1冊目は三萩せんや氏の『神さまのいる書店 まほろばの夏』。
こちらは今でも読み返している作品です。
設定は現代ですが、ある特殊な「本」を集めたお店が舞台。
といっても設定が分かりやすく、文章にリズムもあるのでサクサク読めます。
久しぶりに読書を再開する方や、これから読書を趣味にしたい方にもおすすめの作品です。
夏休みの読書にも最適な1冊となっています。
三軒茶屋星座館 1 冬のオリオン/柴崎 竜人
2冊目は柴崎 竜人氏の『三軒茶屋星座館 1 冬のオリオン』。
こちらも設定は現代で、タイトル通り三軒茶屋にある星座館が舞台です。
シリーズ化されている書籍の第1作目でもあります。
時折、星座の解説も登場しますが、現代語訳されているのでとても分かりやすいのが特徴。
また「家族」もテーマなので、改めて考えさせられる場面もあります。
近々、私もシリーズ2作目も読んでみるつもりです。
刹那の風景1 68番目の元勇者と獣人の弟子/緑青・薄浅黄
3冊目は緑青氏・薄浅黄氏の『刹那の風景1 68番目の元勇者と獣人の弟子』。
こちらは今流行りの「異世界転生」もの。
私が初めてまともに読んだ異世界ものでもあります。
「異世界ものは設定が突飛過ぎてついていけない」というケースが多いですが、こちらは描写が丁寧にされています。
異世界での生活がどのようなものかも丁寧に書かれているので、「設定についていけない」ということがありません。
また間に挿絵があるので、適度なリズム感も生まれています。
異世界ものの入り口としておすすめの作品です。
読みやすい小説をおすすめしよう!
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
最後にサクサク読める小説の特徴をおさらいします。
- 視点が一定
- 文章にリズムがある
- 一文が長すぎない
- 現代の言葉遣い
- 設定が理解しやすい
もし読書歴が浅い人に「おすすめの小説は?」と聞かれたら、この特徴をカバーした小説を提案してみましょう。
きっとその人も読書が好きになるはず。
自分がおすすめした本を好きになってくれたら、あなたも嬉しいですよね。
ぜひ読みやすい小説を勧めてみましょう。
それでは、良き読書ライフをお送りください!
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