「漫画は読書になるのか?」
「読書は漫画でもいいのか?」
漫画が読書に入るのかどうかは、週刊誌やコミック本が発売されてから話題に上がることが多くなりました。
特に子どもを持つ親御さんにとっては、一番の悩みどころですよね。
今回の記事は
- 漫画は読書に入るの?
- 漫画を子どもに読ませる上で気をつける点はある?
といった疑問を持つ親御さんに向けて書き、アシストしています。
また、漫画をお子さんと共に楽しむためのツールについても紹介しています。
私も漫画から本に興味を持ちました。
まずはフラットな気持ちで漫画、そしてお子さんと向き合ってみましょう。
【結論】漫画は読書の入り口に最適!
結論を先に書くと「漫画は読書の入り口に最適」と言えるんです。
そして「漫画は読書に入るか?」という問いも「漫画は読書に入る」という答えになります。
ただし「読書は漫画でもいいか?」という問いに関する答えは、賛否両論あるのが実際のところ。
「漫画は読書に入る」という意見もあれば「いや、漫画は読書に入らない」という意見もあります。
ただ現在読書が趣味になっている私自身も、本に触れたのは漫画からでした。
私以外にも、漫画が読書の入り口になったという方は多いですよね。
また次のような理由から、漫画は読書の入り口に最適と言えます。
- 新しい物事への入り口になる
- 本自体への興味に繋がる
- 集中力が身につく
- 「大切なこと」が学べる
詳しく見ていきましょう。
新しい物事への入り口になる
漫画で扱うテーマは、お子さんにとって初めて触れる情報ということが多いです。
医療の現場、大正時代の風景、未来の様子など。
子どもにとっては漫画を読むことで、未知の情報に触れ、自身の興味の範囲を広げていきます。
そして漫画で触れたテーマがきっかけで、将来、実際に漫画で見た道に進む可能性もあります。
医療漫画なら医者や看護師に、大正時代の風景なら歴史学者に、未来がテーマなら「ものづくり」の道に。
親が考えている以上に、子どもは漫画に影響を受けます。
もしお子さんから「ねぇ、○○ってどんな世界なの?」と、漫画の世界観に関する質問を受けたら、ぜひ積極的に答えてあげてください。
本自体への興味に繋がる
先ほど「漫画は読書の入り口に最適」と書きました。
どうして漫画が読書の入り口に最適なのかというと、例を挙げるとわかりやすいです。
例えば果物の「リンゴ」を初めて知るとします。
文字だけの「リンゴ」に触れた場合、文章で「赤くて丸い果物」と説明されても、「実際はどんな見た目なのか」「どんな赤色なのか」と子どもは想像しにくいんです。
そこでイラストで描かれた「リンゴ」を見てみます。
すると「こんな形なのか」「赤色以外のリンゴもあるのか」と理解度が大きく上がります。
同じことは本でも起こります。
どんなに文章で説明されても、わかりにくい物事は存在します。
ところが漫画だと視覚的な情報が多いため、わかりにくい物事も直感的に理解できるんです。
そして漫画が好きになると「他の漫画も読みたい」となり、本自体への興味も上がります。
結果的に「本が好きになる」という、読書の入り口に立てるんです。
本を好きになることは、実際なかなか難しいところがあります。
でも漫画を好きになると、簡単に本への興味へ繋がるんです。
集中力が身につく
本を読むには集中力が必要です。
読書に必要な集中力は「本を読んだら集中力が身につく」ことと「集中力があるから本が読める」ことの両方が大切です。
どちらが先かということはなく、同時に大切になります。
ただ子どもにとっては、集中力を保つことは簡単ではありません。
特に小学校に上がる直前、また直後は、長時間の集中に耐えられないことが多いです。
そこで漫画を読むことで集中する感覚を身につけると、学校生活で集中力が必要な授業に耐えられます。
集中する感覚は、他人から教えることは難しいです。
本人が自分で感覚を学び、身につけるしかありません。
漫画を読んで身につけられる集中の感覚は、実はとても貴重なものなんです。
「大切なこと」が学べる
漫画にはそれぞれテーマがあります。
自然風景の感動を味わう、大切な人を失った悲しみに耐える、友情の大切さを知る。
これら漫画に込められたテーマは、実生活に活かせることも多いですよね。
自然を大切にする、大切な人がいない世界で生きる覚悟、信頼できる友がいるありがたさ。
子どもの段階だと、本当に自身の中に落とし込ませるまでには時間がかかります。
でも漫画を通すことで、自然とテーマから得られた「大切なこと」を実感できるんです。
漫画で得られる「大切なこと」も、本人が自分で学んで実感するしかありません。
「大切なこと」を知る入り口としても、漫画の効果は計り知れないんです。
【こんな時どうする?】漫画を読ませる上で気をつけること
ここまで「漫画は読書の入り口に最適」という理由について書きました。
でも中には
「漫画の読み過ぎが心配」
「漫画ばかり読んで宿題をしてくれない」
といった心配事を抱える親御さんもいますよね。
そこで「漫画を子どもに読ませる上で気をつけること」についても解説していきます。
私の実体験を元に紹介しますね。
宿題や入浴が後回しになる
漫画を読んでばかりで、宿題や入浴といった、生活に必要な物事を後回しにする。
子どもを持つ親御さんの、一番の悩みといっていいですよね。
そんな時はぜひ「家族会議」を開きましょう。
そして「家族会議」で「やるべきことを終わらせてから漫画を読む」と子どもと約束しましょう。
子どもは自分に影響がないと、物事の優先順位を決められないことがあります。
優先順位が決められないために、楽しいことを優先しがちになるんです。
漫画を先に読んでいても、宿題や入浴をしっかり行っていれば問題はありません。
しかし宿題や入浴など生活に必要な物事に影響が出始めたら、家族会議を開いて、子どもに今の状況を整理してもらいましょう。
ポイントは「子どもと親がどちらも納得する」こと。
双方が納得した上で「生活に必要な物事を先に終わらせてから漫画を読む」と約束しましょう。
すると子どもは、自分が納得したことなので自ら進んで決まりを守ろうとします。
また親御さんも子どもが進んで約束を守る様子を、安心して見守れます。
結果的に双方にとって平和が訪れるんです。
もし、また約束が守れなくなったら再度家族会議を開いて、約束の内容を確認していきましょう。
漫画に集中してコミュニケーションが取れていない
子どもが漫画ばかり読んで、家族間のコミュニケーションが取れないことがあります。
将来、子どもが人見知りのままになってしまったら……。
心配する親御さんは多いですよね。
そんな時は漫画そのものをコミュニケーションの題材にしてみましょう。
子どもが読んでいる漫画の内容について、食事の時に尋ねてみる。
また読み終わった漫画の感想を寝る前に聞いてみる。
漫画についてコミュニケーションを取ることで、子どもにとっては自身の考えを表現する良いトレーニングになります。
また親御さんにとっても、お子さんとのコミュニケーションの絶好の機会になりますよね。
「漫画」という共通の話題はとても大切です。
ぜひ漫画をコミュニケーションの中心に据えてみましょう。
ただし、子どもが漫画を読んでいる最中は、せっかくの集中力が途切れてしまうので、声はなるべくかけないようにしましょう。
漫画ばかり読んでいて注意したくなる
「漫画ばかり読んでいて、本当に大丈夫なの?」
生活に必要な物事を行っていても、心配になる親御さんは多いはず。
でもそんな時でも、どうか嫌味や小言は言わず、おおらかな気持ちで子どもを見守ってほしいんです。
自身の子ども時代を思い出してみましょう。
せっかく漫画を読んで楽しい時間を過ごしていたのに、親から「漫画ばっかり呼んで!」と嫌味を言われたら、どう思ったでしょうか?
きっと「うるさいなぁ」「別にいいじゃんか。やることはやったんだし」と、反抗的な気持ちが芽生えたはずです。
自分が抱いた反抗的な気持ちを、今度は自分の子どもに押し付けて、果たしていいのでしょうか?
多くの親御さんは嫌ですよね。
思わず嫌味や小言を言いそうになった時は、ぜひ自身の子ども時代を思い出して「まぁ、やることはやっているから」とおおらかな気持ちで子どもを見守りましょう。
小説などの本も読んでほしい
「漫画は読書の入り口に最適」と書きましたが、実際はもっと小説などの本も読んでほしいと思う親御さんも多いはず。
もし小説や伝記といった、文章量の多い本も読んでほしいと感じたら「挿絵が多めの本」や「読んでいる漫画と同じジャンルの本」をオススメしてみましょう。
挿絵が多めの本なら、漫画の延長線上で読みやすいと感じるお子さんは多いです。
また読んでいる漫画と同じジャンルの本なら、スムーズに小説に移行できます。
注意点としては「子どもが嫌がったら無理に勧めない」こと。
子どもの気持ちを最優先にして「こんな本もあるけど、どう?」という程度で、さりげなく勧めてみましょう。
私も漫画を読んでみる?オススメツールを紹介!
「漫画を読ませる上で気をつけること」について解説しました。
ここからは親御さん自身も「漫画を読んでみようかな?」と感じた際にオススメのツールを紹介していきます。
ブックスタンド(コミック・文庫本用)/ダイソー
オススメのツール1つ目は、ダイソーの「ブックスタンド(コミック・文庫本用)」です。
「しょだなっつ」でも何回か紹介しているツールです。
ダイソーの「ブックスタンド(コミック・文庫本用)」は、組み立てて使うことで本の収納力が2倍になります。
組み立ては説明書きを見れば簡単に行えるので、子どもと一緒に楽しんで組み立てられますよ。
組み立てたら家にある本棚に置いてみましょう。
「ブックスタンド(コミック・文庫本用)」は奥側と手前、2か所に本を収納できる構造になっています。
また奥が一段高い構造になっているので、漫画のタイトルも見やすい工夫もされているんです。
よく読む漫画を手前に、読み終わった漫画を奥に。
また手前にこれから読む小説類を、奥に関連した漫画を置くと、子どもが小説へも興味を持ちます。
本の収納に困っている場合はもちろん、漫画から小説に子どもの興味を移行させたい場合にもオススメです。
カラーボックス
オススメのツール2つ目は「カラーボックス」です。
現在、カラーボックスは様々なメーカーから販売されています。
カラーボックスの中でも本の収納にオススメなのが「3段のカラーボックス」です。
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段が3段あると、次のような使い分けができます。
上:最近購入した本
中:1年以内に読み返した本
下:1年以上読んでいない本
もし本の整理をしたい時は、下段の「1年以上読んでいない本」から片付けを始めるという、片付けの基準にできます。
また片付けの基準がはっきりすることで、お子さんと「この漫画はどうする?」というコミュニケーションのきっかけにもなります。
さらに先ほど紹介したダイソーの「ブックスタンド(コミック・文庫本用)」と組み合わせることもできます。
綺麗に整理された本棚は、見ているだけでも気持ちがスッキリしますよね。
ぜひ本の収納にカラーボックスを取り入れてみてください。
電子書籍サイト/eBookJapan
「でも、家には漫画本を置くスペースがないなぁ……」と悩む親御さんは多いですよね。
すでに子どもの漫画本がいっぱいある。
また親御さんの小説や専門誌で収納スペースが埋まっている。
たしかに漫画本を新たに収納するスペースは取れません。
でも、子どもとの会話のきっかけに新しい漫画は読みたい。
そんな親御さんにオススメなのが電子書籍です。
中でも電子書籍専門の「eBookJapan」には、今話題の漫画が多く掲載されています。
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電子書籍なので、インターネットに繋がる端末さえあれば、収納場所を気にせず漫画を楽しめます。
気軽に漫画を楽しめるのは嬉しいですよね。
また「eBookJapan」に登録されているコミックの中には、無料で読める漫画も特集されています。
無料で読める漫画が気に入ったら、他の作品も読んでみるという使い方も可能。
さらに「eBookJapan」には、次のような人気作も多く掲載されています(2024年5月27日更新)。
- 1122
- キングダム
- 鬼滅の刃
- ブルーロック
- 怪獣8号
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まとめ:漫画を家族の話題に!
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
正直なところ、まだ「読書は漫画でもいい」という考えに反対する親御さんもいます。
それでも子どもが本に触れるきっかけとして、漫画は気軽なきっかけになります。
ぜひ漫画を家族の話題にして、コミュニケーション作りに役立ててみてください。
そしてさりげなく、親御さんが読んでいる小説もオススメしてみましょう。
それでは、良き読書ライフをお送りください!
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