あなたも一度は「読書感想文」を書いたことがありますよね。
ただ
「どうやって書けばいいのかわからないよ……」
となり、夏休みの終わりまで取りかかれなかった経験があるはず。
もしかしたら今でも、会社からの課題で、小説やビジネス書などを読んだ感想文を書くのに苦労しているかもしれません。
あるいは、あなたのお子さんが読書感想文に苦労している姿を、見守ることしかできない状況に胸の詰まる思いをしていませんか?
私自身も、興味のない本の感想文を書くのに苦労した経験があります。
というわけで今回は
- 読書感想文の書き方や組み立て方がわからない……
- 簡単に真似できる読書感想文の「コツ」が知りたい!
- 子どもに伝えやすい読書感想文の書き方が気になる!
といった「読書感想文の書き方」についてアシストします。
今回の記事を読むだけで、読書感想文が簡単に書ける「コツ」がわかりますよ!
読書感想文の提出期限が迫っている方、必見です!
【大前提】読書感想文は必ず「読んだ感想」を書こう!
読書感想文を簡単に書ける「コツ」をお伝えする前に……読書感想文には大前提があります。
それは「本を読んだ感想を書く」ということ。
なんだ。そんなの当たり前じゃん!
でも、その当たり前がわかっていないと、読書感想文は書けないんです。
書いてしまいがちな、間違った読書感想文として
×本の内容をただ書いただけ
×帯や裏表紙に書かれている「あらすじ」をそのまま書く
×感想部分が2~3行で終わる
といった「本を読んだ感想が書かれていない」ことが挙げられます。
これでは何のために本を読んだのか、どういった気持ちになったのかが提出先には伝わりません。
しまいには「その本を本当に読んだのか?」と疑われてしまうことも。
確実に「本を読んだ」と自信をもって提出するためにも、読書感想文にはしっかりと「本を読んだ感想」を書きましょう。
簡単に書けるコツは「きなこ」!?
でも、単に「本を読んだ感想を書く」と言っても
本を読んだ感想をひたすら書くのもツライよ……。
と感じますよね。
たしかに読書感想文だからと、ひたすらに感想だけを書いていくはおすすめしません。
そこで私がおすすめしたい「読書感想文のコツ」があります。
それは――「きなこ」です!
もちろん、食べ物の「黄粉」ではありません。
「きなこ」とは、読書感想文に必要な「要素」の頭文字を取った言葉です。
詳しく書くと
- き:きっかけ
- な:内容
- こ:こんな感想・印象を持った
となります。
また、各パートのボリュームは「き:な:こ」→「1:2:7」がおすすめです。
詳しく解説しますね。
き:きっかけ
読書感想文は、まず「きっかけ」から書きます。
「きっかけ」とは「その本と出会ったきっかけ」のことです。
例として
- 先生・親から勧められたから
- 書店のフェアで気になったから
- インターネットの広告で流れてきたから
が挙げられます。
ただ、きっかけは些細なものでかまいません。
些細なきっかけの方が、あとで書く「こんな感想・印象を持った」でギャップの役割を果たすためです。
もし、その本を読むのに気が進まなかったとしたら「気は進まなかったけど、読んでみようと思った」と素直に書いてもOK。
「きっかけ」で「読書感想文を読む人の意識を掴む」ことを目指しましょう。
な:内容
読書感想文で「きっかけ」のあとに書くのが「内容」です。
「内容」とは、文字通り「読んだ本の内容」のこと。
ただし「本の紹介文をそのまま書く」のはおすすめしません。
本に詳しい人が読めば、必ず「これは紹介文そのものだな」とわかってしまい、感想文の評価が下がってしまうからです。
特に文庫本だと、裏表紙に概要が書かれていることが多いので注意しましょう。
じゃあ、どんな内容を書けばいいの?
「実際に本を読んだ人しかわからない内容」を書きましょう!
例えば
- ○○のような展開になると思っていたが、実際には△△の展開になった
- 本の紹介には○○と書かれていたが、途中から△△となった
- 元々、ハッピーエンドな小説が好きだったので、最後の○○の出来事に満足した
といった具合です。
特に、本文の途中の展開を書くと「この人は実際に読んだのだな」という、好印象を持ってもらいやすいです。
もし「ネタバレはしたくない!」という場合は、本文の前半~中ごろにかけての内容に触れるのがおすすめです。
こ:こんな感想・印象を持った
読書感想文で「内容の」あと、もっともボリュームを持って書きたいのが「こんな感想・印象を持った」パートです。
「こ」の部分で、本を読んで自分が感じたこと・思ったことを思いきり書きましょう。
感想については
- 最後に○○の展開になったのが面白かった
- 犯人は○○だと思ったのに、△△だったのが驚いた
- ××の生き方を自分も参考にしたいと思った
という「プラスの感想」が理想的です。
だからといって「結局、つまらなかった」という「マイナスの感想」がダメなわけではありません。
「つまらなかった」という感想を持ったら、
- ○○の部分がもう少し◎◎だったら良かったと思う
- △△が犯人なのは強引だったで、私だったら□□を犯人にすると思う
- ××の生き方は自分には無理なので、目の前の小さな目標を達成していきたい
と、「もう少しこうだったら良かった」「私はこうしていきたい」という、改善点を挙げるよう意識してみましょう。
改善点を書くことで「この人はここまで読み込んだのか!」と、読書感想文を読んだ人に驚きを与えられます。
また「き:きっかけ」で書いた内容と繋げて
「この本と出会ったのは些細なきっかけだったが、結果的にこの本と出会えてよかった」
と書くと、より読書感想文として成り立つのでおすすめです。
「どうしても書けない…」→もう一度読もう!
ただ、中にはこう思って苦しんでいる方もいるはずです。
一通り読んだけど、どうしても感想文が書けないよ……!
書けないときの対処法はただ1つ。
「もう一度読む」ことです。
えー!? 時間もないし、面倒だよ!
たしかに、一度読み終わった本をもう一度読むのは面倒な作業です。
でも、読書感想文が書けないということは、その本の「魅力」にまだ気づいていない、ということでもあります。
もう一度読み返すときは
- 無意識に読み飛ばしたセリフはないか?
- 流し読みした部分はないか?
- どの言葉を一番、人におすすめしたいか?
といったポイントに注意しながら読みましょう。
すると
「この設定、こうだったんだ!」
「このセリフ、グッとくるかも」
と、1回目では気づかなかった新たなポイントを発見できます。
新たに気づいたポイントを忘れないうちにメモしたら、そのポイントを軸に読書感想文を組み立ててみましょう。
きっと魅力的な感想文に仕上がりますよ!
まとめ:読書感想文は文章を組み立てる練習になる
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
最後に読書感想文を書く「コツ」をおさらいしましょう。
- き:きっかけ
- な:内容
- こ:こんな感想・印象を持った
読書感想文は、宿題の中でも後回しにしがちなものです。
でも感想文を書くことは、文章を組み立てる良い練習になります。
学生時代に文章を組み立てる練習をしておくと、働くようになってから役立つ場面が増えます。
ぜひ積極的に読書感想文に取り組んでみましょう!
それでは、良き読書ライフをお送りください!
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