【アニメの存在が現実に】『シロクマ係長の奇跡』を読んだ感想を紹介!【読了感想】

眠るホッキョクグマ
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人間は生きていると、様々な悩みを抱えてしまいます。
悩みは仕事のことや、恋のことと、1人ひとり違います。

それだけに、解決の方法を探すのも苦労し、さらに悩みが深くなってしまうことも。

でもそんなとき、そっと寄り添ってくれる、温かな存在がいてくれたら嬉しいですよね。

今回は

  • 仕事がうまくいかず悩んでいる
  • 恋に一歩踏み出す勇気が出ない
  • 最近、幼馴染と会えず寂しい

という方におすすめしたい、鈴森丹子(すずもり あかね)氏の小説『シロクマ係長の奇跡』についてアシストします。

この記事を読めば『シロクマ係長の奇跡』のあらすじとテーマがわかりますよ。

ながなっつ
ながなっつ

あなたもシロクマ係長に会いたくなりますよ!

【シロクマ係長とは?】あらすじを紹介

赤いネクタイ

『シロクマ係長の奇跡』を読んでみて、テーマは「温かな存在のありがたさ」だと感じました。

本書のあらすじは次のとおりです。

悩める背中をそっと押してくれる、モフモフあったかい救いの手。
思い出を残して故郷を旅立ち、別々の地で別々の人生を歩み始めた元幼馴染みたち。
仕事に、家庭に、恋に悩んで立ち止まってしまった彼らのもとへ、あるとき白くてでっかいお友達があらわれた。
のんびり屋で天然で、空気の読めない喋るシロクマに、最初は驚き困惑していた彼ら。けれど、不思議と懐かしい温かさを感じるその振る舞いに、いつのまにか背中をそっと押されていることに気がついた。

やがて、思い出の中に置いてきたシロクマ係長の正体と、“友達”の切ない想いが明らかに。

Amazonより引用

『シロクマ係長の奇跡』には、捺彦(なつひこ)、亜貴(あき)、友紀美(ゆきみ)という幼馴染達が登場します。

それぞれ、仕事に家庭、恋に悩みを抱え、自分ではどうにもならない状況になっていました。

そこにシロクマ係長があらわれることから、話が動き出すのです。

『シロクマ係長の奇跡』のキーマン(?)となるのが、タイトルにもある「シロクマ係長」です。

本書に登場する「シロクマ係長」とは、物語の登場人物達が子供の頃に見ていたアニメ「全員アニマル株式会社」に登場するキャラクターのこと。

架空の存在だったシロクマ係長が現実世界に現れたことで、当初、捺彦らは大きな驚きと戸惑いを隠せません。

でも、シロクマ係長がそっと背中を押してくれることで、前向きに進もうと思い直すのです。

『シロクマ係長の奇跡』は、そんな「温かな存在」として登場します。

おすすめしたい理由は「そっと背中を押してくれるシロクマ係長に癒される」から

5段階の評価をする男性の手

『シロクマ係長の奇跡』をおすすめしたい、もっとも大きな理由が「そっと背中を押してくれるシロクマ係長に癒される」からです。

物語に登場するアニメ「全員アニマル株式会社」に登場するシロクマ係長は、それほど目立った存在ではありません。

それでも、シロクマ係長はそこにいるだけでほっとするような雰囲気を醸し出すのです。

架空の存在だったシロクマ係長が突然現れたら、誰でも驚き、不信感を持ちますよね。

でも、捺彦、亜貴、友紀美の3人は、シロクマ係長の醸し出す癒しの空気にほだされ、次第に悩みを相談することに。

するとシロクマ係長は、それぞれの悩みに合わせた話をすることで、3人の背中をそっと押してくれるのです。

シロクマ係長が自分の元にも来てほしい。
そんな思いが本書を読み進めるうちに、心に芽生える内容になっています。

【誰もが悩みを抱えている】3つの納得ポイント

対角線に並んだ3つのクローバー

また『シロクマ係長の奇跡』には、次の3つの納得ポイントがあります。

  • もう一度仕事に向き合う覚悟ができる
  • 家族を信頼しようと思える
  • 恋に前向きになれる

詳しく見ていきましょう。

もう一度仕事に向き合う覚悟ができる

納得ポイント1つ目は「もう一度仕事に向き合う覚悟ができる」こと。

最初の登場人物である捺彦は、憧れていた仕事に就いたものの、思うような結果が出せず、悩んでいました。

いっそ、仕事を止めてしまおうかとも思い詰めるほど。

そこにシロクマ係長が現れ、捺彦の悩みを聞いてくれるうちに、捺彦はその仕事に憧れたきっかけを思い出し、もう一度奮起。

仕事でも結果を出すことができたのです。

憧れていた仕事に就いたのに、辞めたいと思ってしまうことは誰にでもありますよね。
けれど、捺彦はシロクマ係長と出会ったことで、その悩みと思いを振り払うことができました。

あなたも、憧れていた仕事に就いたのに、結果が出せないと悩んでいませんか?
もし悩んでいたら『シロクマ係長の奇跡』の捺彦の話が、悩みを脱するきっかけになるはずですよ。

家族を信頼しようと思える

納得ポイント2つ目は「家族を信頼しようと思える」こと。

2人目の登場人物である亜貴は、家族関係に問題を抱えていました。

ただ、家族の問題というよりも、実際は亜貴が何でも1人で抱えてしまうために、家族に頼ることができなくなっていたのです。

そこにシロクマ係長が現れたことで、亜貴は夫に頼ることができ、協力して家事をすることができるようになれました。

亜貴は元々、責任感の強い女性でもあります。

もしかしたら、あなたも「自分でやらなきゃ」と強すぎる「重い責任感」を1人で背負っていないでしょうか?
もし背負っていたら『シロクマ係長の奇跡』の亜貴の話が、心が軽くなるきっかけになるはず。

あなたの周りには家族がいる。
そしてもっと頼っても良い。

シロクマ係長はそんな思いを、そっと亜貴に寄せてくれたのです。
この思いに、あなたもきっと共感できますよ。

恋に前向きになれる

納得ポイント3つ目は「恋に前向きになれる」こと。

3人目の主人公・友紀美は、生活の質を極限まで落としてでも、おしゃれをすることが止められない女性です。
おしゃれが人生の主軸といっても過言ではない状態でした。

そんな友紀美が、とあるカフェの店員に恋をします。
しかし、なかなか一歩が踏み出せないのです。

そこにシロクマ係長が現れ、友紀美の背中をそっと押します。
すると、友紀美は恋に前向きになり、一歩を踏み出すことができたのです。

生きていると、本当に好きな人に話しかけられず、逆に興味のない人にばかりに声をかけられることがありますよね。

そんな恋の悩みも、シロクマ係長は過去の友紀美の話を元に、今の友紀美の後押しをしてくれるのです。

あなたも、恋に一歩踏み出す勇気を持てていますか?
もし踏み出せていなかったら『シロクマ係長の奇跡』の友紀美の話が、良いきっかけになるはずです。

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鈴森丹子氏の概要

第22回電撃小説大賞に応募した短編を加筆改稿した『おかえりの神様』で2016年にデビュー。ほっこりできる、温かで不思議な物語とキャラクターが人気を集めている。著書に『ただいまの神様』『さよならの神様』がある。(『シロクマ係長の奇跡』カバーより抜粋)

まとめ:シロクマ係長の正体は

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
今回は鈴森丹子氏の小説『シロクマ係長の奇跡』を紹介しました。

最後まで言及しませんでしたが、肝心のシロクマ係長の正体は、ぜひあなた自身で本書を読んで確かめてみてください。

幼馴染3人が故郷に置いてきた「想い」。
その正体に触れると、さらに切なくも温かい感情があなたの心を優しく包みます。

それでは、良き読書ライフをお送りください!

 

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