『なにかのご縁 ゆかりくん、白いうさぎと縁を見る』の感想を紹介!【読了感想】

茶色い台の上にいる白いうさぎ
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今回は野﨑まど氏の小説『なにかのご縁 ゆかりくん、白いうさぎと縁を見る』(以降『なにかのご縁』)についてアシストします。

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『なにかのご縁』は、ちょっと不思議な大学生活物語です。

白いうさぎと出会った主人公が、うさぎに振り回されながらも「縁」について考える話となっています。

また次のような方にもおすすめです。

  • 最近、縁を感じる人と知り合った
  • うさぎが好き
  • 大学生活に興味がある

本記事を読むと『なにかのご縁』のあらすじとテーマがわかりますよ!

【縁の紐が見えたら】あらすじを紹介

何重にもなった白い紐

『なにかのご縁』を読んでみて、テーマは「縁の不思議」だと感じました。

あらすじは次のとおりです。

お人好しの青年・波多野ゆかりくんは、あるとき謎の白うさぎと出会いました。いきなり喋ったその「うさぎさん」は、なんとその自慢の長い耳で人の『縁』の紐を結んだり、ハサミのようにちょきんとやったり出来るのだそうです。さらにうさぎさんは、ゆかりくんにもその『縁』を見る力があると言います。そうして一人と一匹は、恋人や親友、家族などの『縁』をめぐるトラブルに巻き込まれ……?

『なにかのご縁 ゆかりくん、白いうさぎと縁を見る』カバーより抜粋

『なにかのご縁』の主人公は珠山(たまやま)大学の2年生・波多野ゆかりです。

ゆかり君は大学の自治会総務部に所属し、大学の総務をこなしています。

ある日、大学の通路に長い紐が落ちているのを、ゆかり君は見つけます。
紐を辿っていくと山の中に続いており、そこで喋るうさぎと出会うのです。

喋るうさぎこと「うさぎさん」に出会ったことで、ゆかり君の「縁」は大きく変化します。

「縁」というと、「縁結び」や「縁切り」という言葉が浮かびますよね。

そして「うさぎさん」は、長い耳で文字通り「縁」の紐を結んだり切ったりできる存在だったんです。

誰でも「この人とは縁があるな」という人物と出会うことがあります。

その不思議な縁は、もしかしたら「うさぎさん」が結んでいたのかもしれない。

『なにかのご縁』を読むと、そう思わずにはいられないのです。

おすすめしたい理由は「ゆかり君の活躍が光る」から

大学の構内

『なにかのご縁』をおすすめしたい、もっとも大きな理由が「ゆかり君の活躍が光る」からです。

「うさぎさん」と出会い、同時に「縁」の紐もはっきり見えるようになったゆかり君は、様々な人の「縁」に関わります。

学生の恋路に関わったり、知り合いの友情を強くつないだり。

そのどれもが「うさぎさん」のみでは成しえなかった「縁」ばかりなんです。

最初は「うさぎさん」が弾みで切ってしまった、ゆかり君自身の「縁」を再び結ぶまで協力するという約束でした。

ですが本書の最終話では、ゆかり君は取ったばかりの運転免許を駆使し、先輩である西院(さい)さんの縁のために奔走します。

「うさぎさん」だけではできないことを、ゆかり君がカバーすることで、本書はゆかり君の活躍が光る内容となっているのです。

【縁を結んで切って】3つの注目ポイント

3輪の黄色いガーベラ

また『なにかのご縁』には、次の3つの注目ポイントがあります。

  • 西院さんの想いに同情してしまう
  • ゆかり君の今後に期待したくなる
  • 縁を大切にしたくなる

詳しく見ていきましょう。

西院さんの想いに同情してしまう

注目ポイント1つ目は「西院さんの想いに同情してしまう」こと。

西院さんはゆかり君の1年先輩で、自治会総務の仕事をほとんど請け負っている才媛です。

西院さん自身は本書の冒頭から登場していますが、最初はクールな印象が強いです。

でも、最終話では西院さんの過去に焦点が当たり、西院さんの「切れない縁」が明らかになります。

そして読者は、西院さんの想いと「切れない縁」に同情してしまうのです。

西院さんの背負っていた「切れない縁」はとても重く、「縁」の紐を見たゆかり君の目は、痛みで涙が溢れるほどでした。

それでも「うさぎさん」とゆかり君の行動で、西院さんは自身の「縁」と再び向き合います。

西院さんの「切れない縁」がどうなったのかは、実際に本書を読んで確かめてみてください。

ゆかり君の今後に期待したくなる

注目ポイント2つ目は「ゆかり君の今後に期待したくなる」こと。

『なにかのご縁』の序盤では、ゆかり君の「縁を見る力」は、まだ不安定でした。
「縁」の紐をはっきりと見るには、目に力を入れて集中する必要があったのです。

そのため物語の序盤では、目がとても疲れる状況でした。

しかし話を経るごとに「縁を見る力」は安定します。

特に最終話では、見続けると目がつぶれるという「縁」の紐を、ギリギリまで見続けることができたのです。

物語の終わりでは、新たに結ぶ「縁」の多さに気後れしているものの、読者はゆかり君の今後の活躍に期待してしまうのです。

縁を大切にしたくなる

注目ポイント3つ目は「縁を大切にしたくなる」こと。

『なにかのご縁』を読むと、読者は必ず「縁を大切にしよう」と思えます

「縁」を司っている「うさぎさん」がたとえ近くにいなくても、「縁」を感じる人と出会ったら、その「縁」を大切にしようと思えるのです。

ただ、世の中には切った方がいい「縁」もあります。

「うさぎさん」が「縁」を切れる存在なのも、切った方がいい「縁」は切ってこそ、本当に「縁」を大切にすることになるからです。

「縁を大切にしよう」と思ったら、今ある「縁」を育むのはもちろん、不要な「縁」を切ることも視野に入れましょう。

きっと、あなた自身の「縁」がさらに輝くはずです。

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野﨑まど氏の概要

東京都墨田区生まれ。2009年、第16回電撃小説大賞にて「メディアワークス文庫賞」を受賞、同年受賞作『「映」アムリタ』でデビュー。また雑誌「電撃文庫MAGAZINE」にて短編小説企画『野﨑まど劇場』を連載中。(『なにかのご縁 ゆかりくん、白いうさぎと縁を見る』カバーより抜粋)

まとめ:自分の縁は誰とつながるか

ここまでご覧いただき、ありがとうございます。
今回は野﨑まど氏の『なにかのご縁 ゆかりくん、白いうさぎと縁を見る』を紹介しました。

自分の縁は「うさぎさん」や、ゆかり君のように見ることはできません。
だからこそ「自分の縁は誰とつながるのだろう?」と期待もできます。

ぜひ新たにできた良縁は、大切に育んでみましょう。
相手との関係が良い方向に発展するはずですよ。

それでは、良き読書ライフをお送りください!

 

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