大人になってから読書を趣味にする。
とても素敵なことだと思います。
でも、せっかくなら面白い本を読みたいですよね。
今回の記事では
- 大人の読書初心者におすすめの本が知りたい
- 大人になってから読書をはじめた人にも読みやすい本が知りたい
- どうして大人におすすめなのか理由も気になる
といった、読書初心者の大人におすすめの本についてアシストしています。
また今回は、読書初心者の大人向けの「小説」と「ビジネス書・自己啓発本」について取り上げます。
さらにおすすめの理由もあわせて解説します。
10年以上のブランクから読書を再開した私でも読めた本です。
本選びの参考になりますように!
【厳選5作品!】読書初心者の大人におすすめの小説
さっそく、大人の読書初心者の方におすすめの本を紹介します。
まずは厳選した5作品の小説です。
- ギフト/日明恩(たちもり めぐみ)
- 夏美のホタル/森沢明夫
- 舟を編む/三浦しをん
- ゴールデン・ブラッド GOLDEN BLOOD/内藤了
- きらきら眼鏡/森沢明夫
私自身の、本に出合った経緯も併せて紹介しますね。
読書再開のきっかけになった作品:ギフト
それまで趣味としていたゲームに、飽きと失望感が混ざった感情を抱き始めた私。
どんなジャンルのゲームで遊んでも満たされない日々が続きました。
そんなとき、ふらっと入った本屋で見つけたのが日明 恩(たちもり めぐみ)氏の『ギフト』でした。
とある出来事がきっかけで退職した元刑事。
そんな彼のバイト先に訪れた「死者」が見える少年。
二人は協力して「死者」達の謎を解き明かしていく……。
そんな文庫本の裏表紙に書かれていたあらすじを読んで購入。
若干、死者の描写は怖いものの、元刑事と少年の交流が深まる過程は読んでいて心がじんわりと温かくなりました。
私にとって「読書再開」という『ギフト』になった作品。
「テイストが違うハートウォーミング作品が読みたい」という読書初心者の大人にピッタリの作品となっています。
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圧倒的な自然の描写:夏美のホタル
個人的な話ですが、実は趣味で物語を書いています。
でも以前は表現力が今よりも乏しく、何が足りないのかも分からない日々。
そんなとき、地元のBOOKOFFにて100円で売られていたのが、森沢明夫氏の『夏美のホタル』でした。
写真家志望の大学生とその彼女が、山里で訪れた「よろず屋」。
そこで母子に出会ったことから始まる物語です。
人物同士の心の交流はもちろんですが、登場する「自然」の描写が圧倒的で、まるで目の前に光景が浮かんでくるようです。
中でもお気に入りなのが「光の粒子をたっぷりはらんだ淡いすみれ色」という表現。
ただ単に「夜明け」としない表現に、目から鱗が落ちました。
「こんなふうに、私も書きたい」
心の底からそう感じた作品です。
「故郷の自然を思い出したい」という大人におすすめの作品となっています。
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言葉の海を渡る舟:舟を編む
読書を再開したものの、何を基準に本を選べばいいのか分からなくなりました。
中古本はもちろん、新刊も星の数ほど販売されています。
そんなとき思い出したのが「本屋大賞」の受賞作である、三浦しをん氏の『舟を編む』。
2012年度「本屋大賞」の第一位になった作品で、文庫本化もしていたので購入しました。
「玄武書房」という出版社に勤める主人公が、新しく刊行する辞書の編集メンバーとして、言葉と辞書の海に舟を漕ぎ出すという内容の作品。
いきなり「犬」の話から始まったり、途中、難しい単語が出てきたりと、言葉の奥深さをさらに実感させられました。
また、文庫版の特典として掲載されていた「馬締の恋文」も、物語を読み終わってから目を通すと面白みが増します。
私はスマホの辞書アプリを片手に読み進めたほど言葉に疎かったのですが、読み終わったおかげで、より言葉を大切に扱いたいと思えるようになりました。
「本屋大賞の受賞作を読んでみたい」という読書初心者におすすめの1冊となっています。
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病院で運命の出合い:ゴールデン・ブラッド GOLDEN BLOOD
かなりの回数の転職を経験している私。
一時期、病院で裏方の仕事をしていた時期もありました。
当時は仕事を覚えることで手一杯になり、読書の時間も取れないほど……。
そんなとき職場の病院で出合った本が、内藤了氏の『ゴールデン・ブラッド GOLDEN BLOOD』でした。
元々、病院に保管されていた本でしたが、本棚入れ替えの際に譲り受けたものです。
東京五輪のプレマラソンで起こったテロ事件。
そこで使われた人工血液「ゴールデン・ブラッド」を巡る、医療ミステリーという内容です。
医療ミステリーものを読むのは初めて。
しかも病院で出合ったものだったので、少しずつ、内容を味わうように読みました。
近い将来、本当に「ゴールデン・ブラッド」のような人工血液ができるのではないか。
読み終わった後は、そんな期待と不安が入り混じるような感覚に陥るほどでした。
また久しぶりに本を読めたためか、当時はどうにか気力も取り戻せました。
「医療ミステリーは初めて」という、読書初心者の方におすすめの作品となっています。
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命は時間のこと:きらきら眼鏡
『夏美のホタル』で覚えた感動をどうしても忘れることができず、別の森沢氏の作品を読もうと決めた私。
でも、どれを読もうか迷うだけで決めかねていました。
迷いに迷って、ようやく決めたのが『きらきら眼鏡』。
ですが地元の本屋には無く、地元から少し離れた本屋のフェアでようやく発見しました。
愛猫を亡くした男性主人公が、古本屋でとある自己啓発本を購入したことから始まる物語。
主人公の成長物語とも言える内容でした。
文庫本にしては厚さがあったので、じっくりと読み進めた作品でもあります。
主人公の内情の描写が独特で、一部共感できない表現もありましたが、主人公の今後の人生を応援したくなる気持ちになりました。
「命って、時間のことだからさ」という登場人物のセリフも印象に残り、私も「今」を生きようと思えました。
「気弱な自分も成長したい」と決意をしたい方に、ぜひ読んでいただきたい1冊になっています。
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【女性にもおすすめ!】読書初心者の大人が読むべきビジネス書・自己啓発本
次に、読書初心者の大人が読むべきビジネス書・自己啓発本を紹介します。
堅苦しいイメージがあるビジネス書や自己啓発本ですが、女性でも読みやすい本を3冊、厳選しました。
- イラストでよくわかる おとなの作法/ミニマル+ブロックバスター
- 「自己肯定感低めの人」のための本/山根洋士
- あなたはもう、自分のために生きていい/Poche
詳しく見ていきましょう。
大切な作法がまるわかり!:イラストでよくわかる おとなの作法
私が社会人になった年、新入社員の歓迎会がありました。
一次会が終わり、二次会にも誘われ、三次会までその場のノリで上司に付き合っていました。
でもその日の帰り、一緒に帰った先輩に「飲み会のことをもっと知った方がいい」と、軽いお叱りを受けてしまいました。
「飲み会なんかに作法があるの?」
当時、会の主役だと思っていた私は、モヤモヤした思いを抱えてしまいました。
その後、出合った本がミニマル+ブロックバスター著『イラストでよくわかる おとなの作法』でした。
『イラストでよくわかる おとなの作法』はタイトルどおり、大人になってから必要となる作法が、イラストでわかりやすく紹介されています。
私が特に印象に残ったのが「スナックの作法」。
「いきなり家族の話題は振らない」「常連さんのカラオケには手拍子をする」など、当時の私がしていなかった点が多くあり、反省しました。
「大人の作法は知りたいけど、わかりやすい本がいい」という、社会人初心者の方も読むべき本となっています。
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自己肯定感は低くてもいい!:「自己肯定感低めの人」のための本
「自己肯定感」という言葉。
読書初心者の大人でも、一度は聞いたことがありますよね。
テレビや雑誌でも「自己肯定感を高めよう!」という特集が組まれることも。
私も自己肯定感が低く、「自己肯定感を上げれば気持ちが楽に生きられるはず」と考えていました。
そんなときに出合った本が、山根洋士(やまね ひろし)氏の『「自己肯定感低めの人」のための本』でした。
『「自己肯定感低めの人」のための本』の大きな特徴は「自己肯定感を上げる方法が記載されていない」という点。
自己肯定感が低いままでも、楽に生きられるコツが紹介されているんです。
『「自己肯定感低めの人」のための本』で紹介されているコツ、それは「心のクセ=心のノイズに気がつく」こと。
「心のノイズ」とは、その人が生まれてから今まで、心の中で育ってきた「考え方や解釈のクセ」のことです。
この「心のノイズ」に気づくことが、自己肯定感が低くても楽に生きられることに繋がります。
「自分の中にあるモヤモヤがしんどい」という方におすすめの1冊ですが、内容が理解しやすいので「自己啓発本がはじめて」という読書初心者の大人にもおすすめの本となっています。
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自分のために生きてみる:あなたはもう、自分のために生きていい
『「自己肯定感低めの人」のための本』に出合って、私の気持ちはかなり軽くなりました。
でもここ数年は、頑張ってもうまくいかないことが多かったり、「嫌われるのが怖い」と過度な恐怖心に悩まされたりといった「ネガティブすぎる自分」が前面に出ていました。
そんなときに出合ったのが、Poche(ポッシュ)氏の『あなたはもう、自分のために生きていい』でした。
『あなたはもう、自分のために生きていい』では、全6章にわたって「自分のせいだ」という思い込みを解消するヒントが掲載されています。
私が救われたのが「子どもの頃に身につけた『いい子』が、あなたを生きづらくされている」の項目。
「子どものときに『いい子』でいることは、あなたの身を守る手段でした」という一文を読んだ瞬間、肩の荷がスッと下りた感覚になりました。
「大人になった今なら、いい子のスキルを使わないことも選べる」ということを知り、私は「いい子」を少しずつやめてみることにしました。
今では自分の意見も少しずつですが、主張できるようになっています。
優しい文章と温かみのあるイラストで構成されているので、読書初心者の女性におすすめの1冊です。
もちろん読書初心者の男性でも読みやすく、癒される内容になっています。
特に「自分を苦しめる傷を癒したい」という読書初心者の方におすすめです。
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どうしておすすめ?4つの理由
ここまで読書初心者の大人におすすめの小説を5作品、ビジネス書・自己啓発本を3冊紹介しました。
でも、どうしてこの8冊がおすすめなの?
理由は次の4つ。
- 設定が分かりやすい
- 独特の「苦み」がある
- 考えさせられる終わり方
- 「知る」ことの癒しがある
詳しく見ていきましょう。
設定が分かりやすい
理由1つ目は「設定が分かりやすい」ため。
主に小説に当てはまる理由です。
読書に没頭できない理由として「設定が分かりにくい」ことが挙げられます。
設定を早い段階で理解できないと、その後の展開についていけないためです。
紹介した5冊の小説は、読み始めた早い段階で設定を理解できます。
そのため、読書初心者の大人でも読みやすいのでおすすめなんです。
独特の「苦み」がある
理由2つ目は「独特の『苦み』がある」こと。
こちらも小説に当てはまる理由です。
紹介した小説5冊にはそれぞれ、独特の「苦み」があります。
『ギフト』では、元刑事はどうやっても取返しがつかない過去を抱えています。
また『きらきら眼鏡』も、一筋縄ではいかない恋の連鎖が書かれています。
この「苦み」は長い人生を生きてきた大人だからこそ、共感できる部分があります。
設定はわかりやすいが、どこか「苦み」を含んだ物語。
大人になった今だからこそ「苦み」を「味わい」として読める物語でもあるんです。
考えさせられる終わり方
理由3つ目は「考えさせられる終わり方」のため。
こちらも小説に当てはまる理由です。
紹介した小説5冊は、どれも最後は考えさせられる終わり方なんです。
詳細を書くとネタバレになってしまうので避けますが、どれも完全なハッピーエンドとは言えない終わり方をします。
もし「物語の中ぐらいハッピーエンドを味わいたい」という方がいれば、紹介した5冊はおすすめできないかもしれません。
でもそんな方へも「ぜひ一度、紹介した小説を読んでいただきたい」という気持ちはあります。
単純なハッピーエンドではないが、絶望のバッドエンドでもない。
そんな複雑な終わり方も、大人の読書ライフに良い刺激を与えられるはずです。
今読んでいる小説が読み終わったら、ぜひ紹介した中の1冊を読んでみてください。
「知る」ことの癒しがある
理由4つ目は「『知る』ことの癒しがある」ため。
主にビジネス書・自己啓発本に当てはまる理由です。
紹介した3冊のビジネス書・自己啓発本は、どれも「知る」ことで自分の身を守れます。
大人の作法を知ることで、ビジネス社会からの偏見の目から自分を守る。
自己肯定感が低くてもいいことを知って、自分で納得いく決断ができるように考えを守れる。
自分のために生きていいと知るだけで、周囲のストレスから自分の心を守れる。
厳しい社会を生きる大人だからこそ、「知る」ことで自分を守れ、同時に癒しも感じられます。
紹介した3冊は、大人になってからの読書に最適なビジネス書・自己啓発本となっているんです。
読書の入り口にしてみよう!
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
最後に読書初心者の大人におすすめの小説5作品と、ビジネス書・自己啓発本3冊をおさらいします。
- ギフト/日明恩(たちもり めぐみ)
- 夏美のホタル/森沢明夫
- 舟を編む/三浦しをん
- ゴールデン・ブラッド GOLDEN BLOOD/内藤了
- きらきら眼鏡/森沢明夫
- イラストでよくわかる おとなの作法/ミニマル+ブロックバスター
- 「自己肯定感低めの人」のための本/山根洋士
- あなたはもう、自分のために生きていい/Poche
大人になってから読書の面白みに気づくことも多いですよね。
ぜひ紹介した8冊を読書の入り口にしてみましょう。
きっと新しい発見と癒しがありますよ!
それでは、良き読書ライフをお送りください!
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