本、特に小説を読み始めたい方にとって「小説の選び方」は大きな問題です。
毎週、毎月出版される新作小説はもちろん、中古本屋に並んでいる中古本も合わせれば、小説の量は膨大になります。
本を読む人は小説をどう選んでいるんだろう?
このような疑問を持つ方は多いですよね。
私も読書を再開した当時は、本を1冊選ぶだけでも一苦労でした。
というわけで今回は、
- 小説を読みたいけど、たくさんあって選べない!
- 本を読む人はどんな基準で小説を選んでいるの?
- コレ!っていう「最高の1冊」に出会ったことはある?
といった「小説の選び方」についてアシストします。
小説選びに役立つ、5つの「コツ」について解説するので、この記事を読めば小説選びが楽になりますよ。
私の「最高の1冊」も紹介しますね!
【おすすめ】小説選びの5つの「コツ」を公開!
さっそく、私も含め本を読む人が実践している「小説の選び方」のコツ5つを紹介します。
- 賞の受賞作
- 好きな作家・シリーズの新作
- 学生時代に読んだ作品
- 紹介文を見る
- コメントの内容
詳しく見ていきましょう。
賞の受賞作
本を読む人の小説の選び方1つ目は「賞の受賞作」。
「文学賞を受賞した作品を選ぶ」という、もっともメジャーな選び方です。
あなたもテレビやネットのニュースで「芥川賞」「直木三十五賞(直木賞)」という賞を聞いたことがありますよね。
この2つの賞は、文学賞の中でも特に有名なものです。
文学賞は他にも
- 本屋大賞
- 「このミステリーがすごい」大賞
- 読売文学賞
などがあります。
「本屋大賞」は、全国の書店員さんの投票で選ばれる賞で、もっとも身近に感じられる賞です。
「このミステリーがすごい大賞」は、ミステリー要素のあるエンターテインメント作品が対象で、ミステリー小説が好きな方はワクワクする賞でもあります。
また「読売文学賞」は全6部門もある総合文学賞で、幅広い小説が選考対象です。
これらの賞を受賞した作品は厳しい選考を潜り抜けているため、小説としての完成度が高いのも特徴。
したがって、賞の受賞作は「多くの読書家が納得できる作品」となっているんです。
さらに受賞作が自分の好きな作品だったら、周囲の人にも自然と薦めたくなります。
賞を受賞した小説は、本を読む人の本選びにとって、大きなきっかけを作るものでもあるんです。
好きな作家・シリーズの新作
本を読む人の小説の選び方2つ目は「好きな作家・シリーズの新作」です。
「好きな作家・シリーズの新作」を選ぶ方法は、普段から本を読む人にとって王道な選び方とも言えます。
いろんな小説を読んでいると
あ。この作家さんの小説、おもしろいかも。
と、自分の心にピタリとはまる小説に出会うことがあります。
ためしに、その作家さんの他の小説も読んでみると、どれもおもしろいと感じる。
最終的に、その作家さんの作品全体が好きになるんです。
そして、その作家さんの新作が1年ぶりに出版。
しかも長らく続いているシリーズの続編だとしたら……。
ファンは迷わず購入しますよね。
「好きな作家・シリーズの新作」を選ぶのは、その作家さんやシリーズの小説をあらかじめ何冊か読む必要があります。
ただ「この作家さんが好き!」「このシリーズが好き!」となれば、小説を選ぶ際の大きな基準になります。
ぜひあなたも、好きな作家さんやシリーズを見つけてみましょう。
学生時代に読んだ作品
本を読む人の小説の選び方3つ目は「学生時代に読んだ作品」です。
え? 昔、読んだ本なんて読みたくなるの?
たしかに、学生時代に読んだ小説を改めて読むことは少ないですよね。
でも普段から本を読む人は、学生時代に読んでいた小説も本選びの対象にするんです。
例えば、夏目漱石氏の『吾輩は猫である』。
印象に残る書き出しが有名ですが、書き出し以降の内容を覚えているかと聞かれると、どうでしょう?
きっと覚えていない方が多いですよね。
普段から本を読む人は、このような「学生時代に触れた作品」も本選びの対象にしています。
「学生時代に触れた作品」や「読んだ小説」を改めて読むと、当時は気づかなかった「新たなおもしろさ」に気づけるからです。
あなたもぜひ、学生時代に触れた作品を本選びの対象に加えてみましょう。
きっと新しい発見がありますよ。
紹介文を見る
本を読む人の小説の選び方4つ目は「紹介文を見る」こと。
特に文庫本の場合、裏表紙や帯を確認するのも選び方の1つです。
文庫本だと、裏表紙にその小説の「あらすじ」が記載されています。
その「あらすじ」を読んでみて「おもしろそうかも!」と感じた場合は購入するという基準を、本を読む人は持っています。
また新刊の文庫本の場合は、巻かれている帯にも注目します。
- 意外な結末!
- あなたはこのトリックを見破れるか?
といった言葉が書かれているはずです。
その言葉に「気になるかも」と興味が引かれた場合も、購入の基準となります。
実際、私も文庫本を購入する際は、裏表紙のあらすじを参考にしています。
もちろん、帯が巻かれている場合は帯も確認しています。
あなたも文庫本を購入する際は、紹介文に注目してみましょう!
コメントの内容
本を読む人の小説の選び方5つ目は「コメントの内容」です。
本を「Amazon」や「楽天市場」など、インターネット通販で購入する方は多いですよね。
その際、商品ページを下にスクロールすると、その小説を読んだ人のコメントが掲載されています。
コメントの多くは
- おもしろかった!
- 次のシリーズが待ち遠しい
といったプラスの内容です。
でも中には
- おもしろさに欠ける
- テーマがよくわからない
とったマイナスの内容もあります。
ただマイナスのコメントでも、その小説を購入するかどうかの基準にはなります。
また、コメントの多くには小説の評価として「☆」もついていますよね。
「☆」の数とコメントの内容で小説を選ぶのも、本を読んでいる人が行っている選び方なんです。
ただし、小説と食べ物は似ています。
同じ小説でも、人によって「おもしろい」「おもしろくない」と評価が大きく分かれるためです。
もし読みたいと思っていた小説の評価が低かったら……?
そのときは自分の直感を信じて購入するのをおすすめします。
あなたにとっては、その小説が「おもしろい!」と感じる可能性があるからです。
また、個人的におすすめなのが「書評サイト」を利用すること。
「書評サイト」では、普段から本を読む人が小説をはじめとした様々な本を「書評」として紹介しています。
ネット通販の評価が低かったときも「書評サイト」を確認して、どんなコメントが書かれているか確認するのもおすすめです。
書評サイトの詳細については以下の記事で紹介しているので、ぜひご覧ください!
【最高の1冊に出会う】いろんなジャンルを読もう
ここまで「本を読む人の小説の選び方5つ」を紹介しました。
でも、どうせ本を読むなら、コレ!っていう「最高の1冊」を探したいな。
たしかに、小説を読む人にとって、自分の心にピタリとはまる「最高の1冊」と出会うのは、夢であり目標です。
「最高の1冊」に出会う方法はただ1つ。
「いろんなジャンルの小説を読むこと」です。
一見、遠回りに思えますが、小説は実際に読んでみないと自分にとって「最高の1冊」なのかはわかりません。
たとえ有名な賞の受賞作や、読書家の人に「おすすめだよ」と言われた作品だとしても、自分の心にピタリとはまらないことも多いためです。
ヒューマンドラマ、ミステリー、恋愛、SF……。
様々なジャンルの小説を読んでみて、その中からあなたにとっての「最高の1冊」と見つけましょう。
ちなみに、現時点での私の「最高の1冊」は、森沢明夫氏の『夏美のホタル』です。
こちらの記事で詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください!
まとめ:あなたの心にピタリとはまる1冊を選ぼう!
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
最後に「本を読む人が行っている小説の選び方5つ」をおさらいしましょう。
- 賞の受賞作
- 好きな作家・シリーズの新作
- 学生時代に読んだ作品
- 紹介文を見る
- コメントの内容
現在は、ジャンルも文字数も様々な小説がたくさん出版されています。
ぜひその中から、自分の心にピタリとはまる作品を見つけましょう。
きっと一生の宝物になりますよ。
それでは、良き読書ライフをお送りください!
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