『あなたが死にたいのは、死ぬほど頑張って生きているから』の感想を紹介【読了感想】

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誰しも、一度は「もう生きているのが辛い……」と思うことがあります。

  • 仕事がうまくいかない
  • 家庭内の問題が解決しない
  • 趣味で創作活動をしているけど評価されない

周りからしたら些細なことですが、本人にとっては大きな問題というケースは多いです。

また新たに「祝日がない6月に、日々の疲れが出てしまう」という「6月病」と呼ばれる症状を抱える方も多くなっています。

今回は

  • 何もかも嫌になった
  • 生きているのが辛い
  • 自分の人生を終わりにしたいと思ってしまう

という方におすすめしたい、平光源(たいら こうげん)氏の『あなたが死にたいのは、死ぬほど頑張って生きているから』についてアシストします。

今回の記事を読むと、本書のあらすじとテーマがわかります。

ながなっつ
ながなっつ

私自身が救われた経緯も書きます。
少し重い内容になりますが、ぜひ最後までご覧ください。

【制限すら外す】あらすじを紹介

柵越しに景色を見る子供

『あなたが死にたいのは、死ぬほど頑張って生きているから』を読んでみて、テーマは「無意識の制限を外すこと」だと感じました。

『あなたが死にたいのは、死ぬほど頑張って生きているから』には全4章にわたって、心が軽くなるきっかけが書かれています。

ただ、書かれているのは

  • 心が弱いことと、うつは関係ない
  • 「死んじゃだめだ」という制限すら一度外す
  • プラス思考は突然変異、マイナス思考が正常

と、今まで常識と捉えられていたり無意識に思っていたりといった「制限」を見つめ直す内容なのです。

また

タイトルが直球過ぎて、読むのはちょっと……。

と思う方もいますよね。

そんな方は「イントロダクション」を読んで、本編を読むか決めてください。

私の場合、心がどん底に沈んでいた際「イントロダクション」を読んだだけで、涙が止まりませんでした。

自分の心の奥底にあった「誰かに自分の気持ちを認めてもらいたい」という思いが、やっと認められた感覚だったのです。

今も苦しい思いをされている方にとっても「イントロダクション」は響くはずです。

おすすめしたい理由は「納得感が得られる」から

穴の開いた金網

『あなたが死にたいのは、死ぬほど頑張って生きているから』をおすすめしたい、もっとも大きな理由が「納得感が得られる」からです。

『あなたが死にたいのは、死ぬほど頑張って生きているから』の著者・平光源氏は、東北で精神科を営む精神科医です。

薬に頼らず、患者が抱える心の問題を解決していることが評判になり、現在は医院の予約が殺到しています。

実は、平氏自身も「うつ」を経験しています。

『あなたが死にたいのは、死ぬほど頑張って生きているから』本文中の「誘導瞑想」による過去の平氏との対話から、かなりのうつ状態だったことがわかります。

自身も「うつ」を経験したこと。

そして本書の「はじめに」で書かれている1人の患者さんとの出会いから、平氏は「『死んじゃだめだ』という制限すら一度外す」という結論に至りました。

そして患者さんと改めて向き合う中で、平氏は『あなたが死にたいのは、死ぬほど頑張って生きているから』に書かれているような「人生を楽な気持ちで生きられるきっかけ」を見つけたのです。

この「人生を楽な気持ちで生きられるきっかけ」は、現代を生きる私達に足りない考え方でもあります。

私自身も本書を読んで以降、心がどん底まで沈むことは少しずつ減っていき、現在はほぼ無くなっています。

自身も「うつ」を経験した平氏だからこそ、書かれている内容は納得できるもので「もう生きていたくない」という方の心に刺さるのです。

【癒しだけじゃない】3つの納得ポイント

3つのプレゼント

また『あなたが死にたいのは、死ぬほど頑張って生きているから』には、次の3つの納得ポイントがあります。

  • 自分は1人じゃないと思える
  • 自分で自分を認められる
  • 自分の人生を肯定できる

詳しく見ていきましょう。

自分は1人じゃないと思える

納得ポイント1つ目は「自分は1人じゃないと思える」こと。

人は生きていれば、悩みと無縁というわけにはいきません。

悩みは「今日の夕飯は何にしよう?」という軽めのものもあれば、「どっちの転職先にしようか?」という重いものもあります。

ときには自身の命に関わる、大きな悩みを抱えることも。

応募した転職先はすべて不採用で貯金も底をついてきた。
子どもが不登校になり、夫婦仲はもちろん家庭全体の雰囲気も悪い。

こうした悩みが積み重なると、誰だって「もう生きているのが辛いな」と思います。

その思いが大きくなれば「自分の命を絶つしかない」という、極論に辿り着いてしまうことも。

もちろん、行動に移す前に思い直す方がほとんどですが、実行に移してしまう方もいます。

現代は悩みが多く「生きること=悩みと付き合うこと」となっている部分があります。

「命を絶てば、もう悩まずに済む」
そんな思いから命を絶ってしまう方は多いのです。

でも『あなたが死にたいのは、死ぬほど頑張って生きているから』を読むと「自分は1人じゃない」と思えるんです。

平氏自身が「うつ」を経験していること。

また書かれている悩みを知ると「自分と同じ悩みを抱えている人もいる」と、少しだけ気持ちが落ち着くのです。

もちろん「もっと辛い人がいる」と、責めているのではありません。

「自分と似た思いの人もいる」
「自分の人生を肯定してくれる人がいる」

と、生きる勇気をもらえるのです。

私も今は「自分は1人じゃない」と思えます。

あなたも『あなたが死にたいのは、死ぬほど頑張って生きているから』を読めば「自分は1人じゃないんだ」と思えるはずです。

自分で自分を認められる

納得ポイント2つ目は「自分で自分を認められる」こと。

「自分は1人じゃない」と思えると、自分自身の現状を見つめる余裕が生まれます。

「ダメなところばかりだ……」と思ってしまう方も多いですが、『あなたが死にたいのは、死ぬほど頑張って生きているから』を読むと「自分で自分を認められる」のです。

平氏自身も「うつ」状態になっていた頃は、何をしても上手くいかず、心がどん底にありました。

しかし大人になって「誘導瞑想」を行い、過去の自分と対話したことで、自分自身を認めることができたのです。

「自分で自分を認める」というと「自己肯定感」を思いつく方もいますよね。
でも本書に書かれている内容は、自己肯定感の一歩手前、「自分をまずは見つめる段階」なのです。

現在の自分をまずは見つめる。

そして「今のままでも大丈夫」と納得することで、ようやく自己肯定感の基礎が作られます。

『あなたが死にたいのは、死ぬほど頑張って生きているから』は、自分を見つめ、自分を認めることの手助けをしてくれる本でもあるのです。

自分の人生を肯定できる

納得ポイント3つ目は「自分の人生を肯定できる」こと。

「自分で自分を認められる」状態で改めて本書を読み返すと、少しずつ自分の人生を肯定できる余裕が生まれます。

褒められる能力なんて自分にはない。
何をしても人生がうまくいかない。

そんな状態の自分でも『あなたが死にたいのは、死ぬほど頑張って生きているから』を読んで、自分自身を認めることで「まぁ、それでもいいかな」と思えるのです。

「それでも生きていい」という感覚は、心がどん底にいた頃と比べると、雲泥の差です。

今までは毎日「命を絶ちたい」と考えていたのが「生きていてもいいかな」と、自分の人生を肯定できるのです。

「生きていてもいいかな」という感覚は、すぐには身につけられない感覚です。

ですが『あなたが死にたいのは、死ぬほど頑張って生きているから』を読むことで、きっかけが掴め、自分を見つめる第一歩が踏み出せます。

あなたも生きることに苦しさを覚えていたら、どうか『あなたが死にたいのは、死ぬほど頑張って生きているから』を読んでください。

命を絶つ、その前に。

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平光源氏概要

東北のとある精神科クリニックを営む、精神科医。薬に頼らずに1000人の心の病を寛解させたことが評判となり、現在では3か月先まで予約が殺到している。今回が初の著書となる。(Amazonより引用)

まとめ:私もこの本に救われた1人です

ここまでご覧いただき、ありがとうございます。
今回は平光源氏の『あなたが死にたいのは、死ぬほど頑張って生きているから』を紹介しました。

私自身も、この本に救われた1人です。
今現在、死ぬほど頑張って生きている方にこそ、本書を強くおすすめします。

仕事や家事に疲れている方はもちろん、生きていること自体が辛い方も、どうか手に取ってください。
きっと心が軽くなるから。

それでは、良き読書ライフをお送りください。

 

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