【売れる?】『マーケット感覚を身につけよう』を読んだ感想を紹介!【読了感想】

俯瞰したマーケット
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ここ数十年の市場は、目まぐるしい勢いで変化しています。

年の初めにブームだった物事が、半年後では下火になっていることは多いですよね。
逆に、まったく注目されていなかった物事が急にブームになることも。

これからは何が売れるんだろう……?

これがわかれば苦労しませんよね。

でも、今回紹介する本を読めば「これから何が売れるのか?」がわかる、5つの方法を得られます。

今回は

  • 市場の変化についていけず悩んでいる
  • 「これから何が売れるのか?」がわかるようになりたい!
  • 自分の強みを知りたい

といった方におすすめしたい、ちきりん氏の『マーケット感覚を身につけよう』についてアシストします。

今回の記事を読むと、本当に価値あるものを見つけられるヒントが得られますよ!

【マーケット感覚とは】あらすじを紹介

3つの扉の前に佇む電球

『マーケット感覚を身につけよう』を読んでみて、テーマは「マーケット感覚を身につける方法」だと感じました。

本書のあらすじは次のとおりです。

本書の目的は、マーケット感覚とは何かを説明し、なぜそれが大事なのか理解していただき、マーケット感覚を身につけるための具体的な方法論を提示することです。

『マーケット感覚を身につけよう』「はじめに」より

本書のタイトルにもある「マーケット感覚」
初めて聞く言葉だと思います。

『マーケット感覚を身につけよう』における「マーケット感覚」は次のように定義されています。

すばらしい学歴や職歴に加え、難関資格から専門知識まで持ちながら、不安から逃れられない人がいる一方、「なんとかなる」「なんとでもなる」という自信とともに、世の中をわたっていける人もいます。この両者の違いがまさに「売れるものに気がつく能力」であり「価値を認識する能力」の差です。本書ではこの能力を「マーケット感覚」と命名しています

『マーケット感覚を身につけよう』「はじめに」より

つまり「マーケット感覚」とは「価値を認識する能力」のことなのです。

「価値を認識する能力」を磨くことは「これから何が売れるのか?」という、目まぐるしい変化を続ける市場の予測に大きく役立ちます。

ただ、この「価値を認識する能力」は、専門職であるマーケッターや市場・相場に関する仕事に就いている人だけに必要な能力ではありません。

製造業や事務職などマーケットと無縁と思われる職業に就いている方はもちろん、家事や育児を行っている主婦(主夫)にとっても必要な能力なんです。

また「価値を認識する能力」つまり「マーケット感覚」を得ることで、あなた自身が持っている市場価値にも気づけます。

あなたは「自分には何のスキルも無いから、転職は無理だよね……」と諦めていませんか?

「自分にはスキルが無い」「転職で通用する能力がわからない」という方にも『マーケット感覚を身につけよう』は助けになります。

「マーケット感覚」は「価値を認識する能力」なので、自分が持っている能力やスキルの洗い出しにも役立つのです。

本書は「これから何が売れるのかわかるようになりたい」という方はもちろん、「自分の強みを知りたい」という方にもおすすめしたい1冊となっています。

おすすめしたい理由は「これから売れる物事がわかる」こと

パソコンからカードで品物を購入する

『マーケット感覚を身につけよう』をおすすめしたい、もっとも大きな理由が「これから売れる物事がわかる」こと。

ここ数十年の市場では、何が売れるかわからない状況が続いています。

例えば「カメラ」。

30年以上前は、カメラと言えば「一眼レフ」といった、高級な機種が主流でした。
ですが、簡単に撮影できる「インスタントカメラ」が販売されると、爆発的な売り上げとなったのです。
また、撮影したものをその場で現像できるカメラも販売されるようになりました。

ただインスタントカメラも、デジタル技術が進歩し、撮影したものを液晶画面で確認できる「デジタルカメラ」が売れると下火に。

さらに携帯電話やスマホに高機能なカメラが搭載されると、デジタルカメラも下火になりました。

でも現在は「エモい」という感覚がブームになり、再びインスタントカメラが注目されています。

一旦ブームが下火になった物事が、再び生き返るのか?
それとも、そのまま消えてしまうのか?

カメラの一例を見るだけでも、市場の予測は見通しが立たないことがわかりますよね。

でも『マーケット感覚を身につけよう』を読み、実践することで、「これから売れる物事」を知るヒントが得られるのです。

「マーケット感覚」を身につけるステップは、大きく5つに分かれます。

  1. プライシング能力を身につける
  2. インセンティブシステムを理解する
  3. 市場に評価される方法を学ぶ
  4. 失敗と成功の関係を理解する
  5. 市場性の高い環境に身をおく

言葉だけ見ると難しく思えますが『マーケット感覚を身につけよう』本文を読むと、どれも「自分にもできそう!」と思えるんです。

ぜひ本書を読んで「これから何が売れるか」がわかる、マーケット感覚を身につけてみましょう。

【市場での価値を見出す】3つの注目ポイント

海外のお札と小銭

また『マーケット感覚を身につけよう』には、次の3つの注目ポイントがあります。

  • 失敗が怖くなくなる
  • 「学び」の本質がわかる
  • 市場の変化についていける

詳しく見ていきましょう。

失敗が怖くなくなる

注目ポイント1つ目は「失敗が怖くなくなる」こと。

「マーケット感覚」を身につけるステップの1つ「失敗と成功の関係を理解する」の章には、失敗の必要性が書かれています。

何かにチャレンジする際、結果が「成功」と「失敗」のどちらかで終わると考える人は多いですよね。
でも、本書ではそれは間違いだと書かれています。

本来「成功」と「失敗」の関係は連続しており、何回も失敗し、その失敗から「学び」を得ることで、最終的に「成功」に結び付きます。

つまり「成功」するには「失敗から得る学び」が不可欠なのです。

特に20~30代の若い方の多くは、失敗を極度に恐れる傾向がありますよね。
これは少し前の私もそうでした。

でも、成功と失敗の関係を『マーケット感覚を身につけよう』で学んだことで、失敗が怖くなくなりました。

あなたも失敗が怖いと思っていませんか?
そんなあなたこそ、本書を読んでみることを強くおすすめします!

「学び」の本質がわかる

注目ポイント2つ目は「『学び』の本質がわかる」こと。

『マーケット感覚を身につけよう』には、「学び」の本質についても書かれています。

本書によると「学び」は

  • 正しい方法を習い、反復練習で覚える
  • 学んだことを実践し、現実的な環境で経験を積む

の2種類に分けられます。

「正しい方法」とは、学校やサークルなどで覚える基礎的な知識のことです。
スポーツだったら正しいフォームや姿勢、学校だったらパソコンや簿記の知識を学ぶことが当てはまります。

対して「現実的な環境での経験」は、実際に試合に臨んだり、会社に入社して実務の経験を積んだりすることです。

どちらが正しいのではなく、両方必要なステップなんです。

でも中には「正しい方法」だけを永遠と学び続け、実践が伴わない方もいます。
自転車の乗り方の知識が頭に入っているだけで、実際に乗ったことがないのと同じです。

「学び」には2種類あり、どちらもが必要な経験だと『マーケット感覚を身につけよう』では解説しています。

ぜひ本書を読んで、学びの本質を理解し、実践してみましょう。

市場の変化についていける

注目ポイント3つ目は「市場の変化についていける」こと。

「マーケット感覚」を身につける5つのステップは、どれも市場性のある環境に身をおくことが前提となっています。

これは今まで市場性の低い環境にいた人にとっては、荒波の中に放り込まれるような感覚だと思います。

でも、市場性の高い環境にいると「人はどんな物事にお金を出すのか」「今の市場は何を求めているのか」といった、市場に対する感覚が磨かれていきます。

すると、自然と市場の変化についていけるようになるんです。

先ほども書きましたが、近年の市場は目まぐるしい勢いで変化しています。
だからこそ「マーケット感覚」を磨き、市場の変化についていくことが必要なのです。

もちろん、より「マーケット感覚」が磨かれたら、自ら市場に変化を起こすこともできます。

不安定で予測が難しい市場だからこそ『マーケット感覚を身につけよう』は、重要な指針となります。

興味があったら「マーケット感覚を鍛える5つの方法」の章だけでもいいので、ぜひ読んでみてください。

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ちきりん氏の概要

関西出身。バブル期に証券会社に就職。その後、アメリカでの大学院留学、外資系企業勤務を経て文筆活動に専念。2005年開設のブログ「Chikirinの日記」は、日本有数のアクセスと読者数を誇る。著作に『自分のアタマで考えよう』『「自分メディア」はこう作る!』などがある。(『マーケット感覚を身につけよう』カバーより)

まとめ:変わらなければ替えられる

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
今回はちきりん氏の『マーケット感覚を身につけよう』を紹介しました。

『マーケット感覚を身につけよう』の「終」の章には「変わらなければ替えられる」と書かれています。

「その物事が変わらなければ、別の物事に替えられる」という意味です。

少し厳しい言葉ですが、長く市場に存在するのに避けて通れないのが「変わる」こと。
自分達が提供している物事を利用者がいつまでも選んでくれるように、常に変わることが必要なのです。

ぜひ興味を持った方は本書を読んでみてください。
きっと新しい発見があるはずですよ。

それでは、良き読書ライフをお送りください!

 

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