読書の経験を重ねていくと、ある問題に引っかかります。
それは「読書は量か? 質か?」というもの。
たしかに、読書は量を重視してたくさん本を読んだ方がいいのか?
それとも1冊1冊を厳選し、本の内容、つまり質を大切にした方がいいのか?
これは読書経験が豊富な人でも迷う事柄です。
今回は
- 読書に大切なのは「量」か「質」か気になる
- ただ本を読むだけじゃダメなのか疑問に思う
- どうすれば質の良い読書ができるんだろう?
といった「読書の量と質」についてアシストします。
今回の記事を読めば、量か質かという疑問に納得して、心から読書を楽しめるようになりますよ!
読書は量→質に変わる!その理由
結論を先に書くと「読書は量→質に変わる」となります。
読書の経験を重ねていくと、量を重視してたくさん読みたいという気持ちから、次第に内容の質を重視する方向へ変わるんです。
理由として次の3つが挙げられます。
- 最初は「読みたい」という気持ちが強いから
- 読むうちに「良書」を求めるようになるから
- 最終的にはどちらも大事だと思える
詳しく見ていきましょう。
最初は「読みたい」という気持ちが強いから
量から質に変わる理由1つ目は「最初は『読みたい』という気持ちが強いから」。
読書を始めると、自然といろんな本を読みたくなります。
小説はもちろん、自己啓発本やエッセイなど、ジャンル問わず読みたくなるんです。
そのため、最初は「質」にこだわらない場合が多いです。
私も小・中学生時代、また社会人になって読書を再開した当初は、ジャンル問わず様々な本を乱読していました。
現在は読む本を厳選しているため、実際に「量→質」の変化を経験しています。
あなたも「ただ本をたくさん読むだけじゃダメなのかな?」と心配していても大丈夫。
読書を積み重ねるうちに、自然と質にこだわるようになりますよ。
読むうちに「良書」を求めるようになるから
量から質に変わる理由2つ目は「読むうちに『良書』を求めるようになるから」。
先ほども触れましたが、読書の経験を積み重ねると、自然と「量→質」へ変化します。
そして自然と内容が詰まっている、あるいは面白いと感じる「良書」を求めるようになるんです。
ただ、読書を始めたばかりなのに「良書」を求める方も一定数います。
その方には「まずは量を読んでみて」と薦めたいです。
自分は何に対して面白いと感じるのか?
またどんな内容を求めているのか?
これらは読書の経験を積み重ねないと分かりません。
自分が何を基準に「良書」と判断するのかが分からないと、たとえ良書と出会ってもスルーしてしまう可能性があります。
自然と「量→質」に変化すると知っていれば「まずはいろんな本を読んでみよう」と思えるんです。
最終的にはどちらも大事だと思える
量から質に変わる理由3つ目は「最終的にはどちらも大事だと思える」から。
時々、読書を趣味とする人の間では「読書は量か? 質か?」といった論争が起こります。
ただ、自然と「量→質」へ変わると知っていれば、どちらも大事だと思え、心から読書を楽しめるんです。
ただたくさんの本を読んでいるのが悪いわけでも、良書を求めてじっくりと本を選ぶのも悪いわけではありません。
どちらも読書という行為には大切なもの。
あなたも「量か質か」という二極思考から脱出して、「どちらも大切」というバランス感覚を養いましょう。
「量」と「質」それぞれのおすすめスポット
ここまで、読書が「量→質」に変わる理由を解説しました。
じゃあ、量や質の欲求を満たすにはどうすればいいの?
ここからは量と質、それぞれの欲求を満たすおすすめスポットを紹介していきます。
読書の「量」を求めるなら図書館へ
まず読書の「量」を求めるなら、図書館へ行くのがおすすめ。
図書館は行ってみると分かりますが、様々な本がひしめき合っています。
ジャンルも幅広く、小説はもちろん、占いや化学の図書まであるんです。
また基本、図書館の本を借りるのは無料で行えます。
返却日さえ守れば、思う存分読書を楽しめるんです。
「とにかく本が読みたい」「自分がどんなジャンルの本が好きなのか知りたい」と、読書の量が必要ならぜひ図書館に出かけてみましょう。
読書の「質」を求めるなら書店へ
次に読書の「質」を求めるなら、新刊を扱う書店がおすすめ。
書店は個人が営む書店でも、チェーン店の大型書店でもどちらでも大丈夫です。
新刊を扱う書店には、その時々で売れ筋となっている本が置かれています。
ただ、書店に新刊が平積みで置かれている期間は平均2週間程度と、思っているよりも短いんです。
そのため「長く売られている本は質の良い本」という見当がつけられます。
また、せっかく新刊が置かれているなら、試しに新刊を読んでみるのもおすすめです。
もしかしたら意外な良書と巡り会えるかもしれませんよ。
量と質のバランスを求めるなら中古本屋へ
最後に量と質、どちらもバランスよく求めたいなら中古本屋へ行ってみましょう。
特におすすめなのは「BOOKOFF」といった、大型チェーン店の中古本屋です。
BOOKOFFには税抜き100円で購入できる文庫本が多数そろえられており、お財布に優しいのが特徴。
また、過去に本屋大賞や直木賞など、賞を受賞した本が売られていることもあります。
そのため内容が濃い良書と出会える確率も高いんです。
「本の購入費にお金はかけられないけど、話題の本は読んでみたい」となったら、ぜひ中古本屋に行ってみましょう。
「量」と「質」どちらかに偏った場合の対処法
ここまで量と質、それぞれにおすすめのスポットを紹介しました。
最後に、読書を重ねるうちに量、または質のどちらかに偏った場合の対処法を紹介します。
「量」に偏ったら読む本に制限をかける
まず、たくさん本を読んでしまっている「量」に偏ったら「読む本に制限をかける」ことを心がけてみましょう。
たくさんの本を読むと、常に字を求めてしまう「活字中毒」になるのはもちろん、自己啓発本なら「自己啓発中毒」になる恐れがあります。
いずれにしても良い状態とは言えないので、まずは読む本に制限をかけましょう。
制限のかけ方は、例えば
- 五十音順に1人の作者に限定して本を選ぶ
- 読書は最長でも1日1時間まで
- 本1冊の感想をまとめるまでは次の本を読まない
などがあります。
ちなみに私は現在、五十音順に1人の作者に限定して本を選んでいます。
制限をかけることで「しっかり選ぼう」という気持ちになり、多読していた頃よりも質の良い読書ができます。
ぜひ試してみてください。
「質」に偏ったら興味の範囲外の本を読む
反対に、内容にこだわり過ぎて本を選べない、また内容がつまらないと読むのを止めてしまうという「質」に偏ったら「興味の範囲外の本を読む」のを心がけましょう。
人間は知らず知らずのうちに、自分の手の届く範囲内のものしか求めなくなります。
これは読書においても当てはまるんです。
そこで、あえて自分が興味を持てないジャンルの本を読んでみましょう。
小説が好きなら自己啓発本を。
自己啓発本を読んでいるならパソコンの操作マニュアル本を。
あえて興味が持てない本を読むことで脳が刺激され、新たな考え方が生まれます。
そして自分の価値観を広げるのにも役立つんです。
また、一度読み始めた本は、たとえ内容がつまらなくても最後まで読むよう心がけましょう。
最後に来て面白くなったり、どんでん返しがあったりといったことがあるからです。
ぜひ自分の中にある制限を外して、新たな本との出会いを楽しみましょう。
まとめ:量と質はバランスよく
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
読書は最終的には「量→質」へ変化しますが、大切なのはバランスです。
量と質のバランスを心がければ、読書を心から楽しめるようになります。
あなたも、量と質、どちらかに偏っていると感じていたら、今回の記事を参考にしてみてください。
きっと今までよりも充実した読書ができるはずですよ!
それでは、良き読書ライフをお送りください!
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