「小説を読むのが、どうしても遅くなる」
「本を1冊読み終えるのに1ヵ月以上もかかってしまう」
読書のスピードが遅く、時間がかかってしまうことに悩んでいる方は多いですよね。
今回の記事は、
- 本を読むスピードが遅いことに悩んでいる
- どうすれば読書にかかる時間を短くできるの?
- 読むスピードが速い人と遅い人の違いはなに?
といった「本を読むのが遅い」ことに悩んでいる方へアシストします。
読書のスピードが遅いことに悩んでいる方、必見です!
結論:読書は遅くてもいい!遅読のメリット4選
結論を先に言うと「読書のスピードは遅くてもいい」になります。
読むスピードが遅いことを「遅読」といいますが、遅読の主なメリットや遅くてもいい理由として、次の4つがあげられるからです。
- 理由1:内容を自分のスピードで落とし込める
- 理由2:読書の時間を楽しめる
- 理由3:趣味として長く続けられる
- 理由4:遅読を勧める本もある!
詳しく見ていきましょう。
理由1:内容を自分のスピードで落とし込める
読むスピードが遅いということは、小説なら登場人物や書かれている情景を、ビジネス書系なら書かれている知識を自分の中にじっくり落とし込めます。
本に書かれている知識や情報といった内容を、何度も自分の中で反芻(はんすう)したり、納得いくまで考えたりできるからです。
読むスピードが遅い人は、自分のペースで知識や情報を落とし込めるので、本に書かれた知識や情報をしっかり吸収できるのです。
理由2:読書の時間を楽しめる
読書のスピードが遅い人は、速い人に比べて読書の時間を楽しめることが多いです。
もちろん、速く読む人が読書を楽しんでいない訳ではありません。
ただ、読むのが遅い人の方が本と向き合う時間が長い分、「読書」という行為自体を楽しめるんです。
目次を読み込み、これから始まる本文に期待する。
わからない、また難しい漢字や単語を検索しながら読む。
本文中に提起された問題について、読後、じっくりと考える。
読書に時間をかけるからこそ、読書の醍醐味を味わえる。
これは遅読の人の特権とも言えるメリットなんです。
理由3:趣味として長く続けられる
「読書」という行為自体の時間を楽しめると、趣味としての「読書」を長く続けられます。
1つの趣味を長く続けるには「楽しむ」ことが必須です。
趣味は誰から強制されるものではないし、苦しんで行うことでもありません。
趣味としての読書も同じで、「読書」という行為を楽しめなければ趣味として続けられません。
逆に読書を心から楽しめるなら、趣味として長く続けられます。
本は星の数ほど出版されているので、読む気になれば様々なジャンルの本を一生楽しめます。
もし、あなたも本気で「読書を趣味にしたい!」と思っていたら、趣味にする方法として次の記事が参考になるはずです。
ぜひ読んでみてください。
理由4:遅読を勧める本もある!
「読書のスピードを速くしたい」と思うのは、頭に「読むのが遅いのは悪いこと」「直した方がいいこと」という考えがあるからです。
実は「遅読のままでもいい」という内容の本が出版されています。
印南敦史(いんなみ あつし)氏の『遅読家のための読書術』という本です。
私も『遅読家のための読書術』を読んで、心が軽くなった1人です。
『遅読家のための読書術』の著者・印南氏自身も、本を読むのが遅い遅読家です。
でも今では、年間700冊以上読める「多読家」となっているんです。
ただ『遅読家のための読書術』の「はじめに」によると、印南氏は今でも「遅読家」なのです。
どうして遅読家の印南氏が、年間700冊以上も読める多読家になれたのか?
『遅読家のための読書術』にはその答えが掲載されています。
私も、ビジネス書や自己啓発本を読む時は『遅読家のための読書術』の読書術を参考にしています。
「読書のスピードが遅くて悩んでいる」という方にこそ『遅読家のための読書術』はぜひ読んでいただきたい1冊となっています。
【違いは?】読書のスピードが速い人・遅い人を分けるポイント
でも、そもそも読書のスピードが速い人と遅い人って何が違うの?
読書のスピードが速い人、遅い人を分けるポイントとしては、次の項目があげられます。
- 速読を身につけている
- 文章をブロックでとらえている
- 目次やあらすじが頭に入っている
- 目的意識を持っている
- 頭の中で内容を音声に変換している
- わからない言葉を検索する
- 書かれている情報をすべて身につけようとしている
- 趣味として楽しんでいる
「速読ができる」という技術的な面もありますが、私がもっとも大きな違いだと感じているのは「目的意識の違い」です。
読書のスピードが速い人は「本に書かれている知識や情報を早く身につけたい」という目的意識を持っています。
結果として、本に書かれている内容の大事な部分をかいつまんで理解できるため、読書のスピードが速くなるのです。
対して読書のスピードが遅い人は「読書自体を楽しみたい」という気持ちの方が強いです。
分からない言葉を検索したり、取り上げられた問題についてじっくり考えたりといった、読書そのものを楽しみたいんです。
結果、読書のスピードが自然と遅くなります。
もちろん、読書のスピードが遅い人でも「本の知識や情報を早く身につけたい」という意識は持っています。
ただ、目的意識が正確にスピードに反映される「方法」を知らないと、読書のスピードはなかなか上がらないのが実際なんです。
それでも読書のスピードを上げたい!手軽な方法4選
じゃあ、読むのが遅い人がスピードを上げる「方法」ってなに?
手軽で取り入れやすいのが、次の4つの方法です。
- 速読を取り入れる
- 目次やあらすじを読み込む
- 目的を持って読書をする
- 時間制限を設定する
詳しく見ていきましょう。
速読を取り入れる
読書のスピードを上げるのにもっとも近道なのが「速読を取り入れる」ことです。
速読の技術を身につければ、読書のスピードは格段に上がります。
ただ、遅読の方がいきなり速読を身につけるには、段階を踏む必要があります。
速読の具体的な方法や手順についてはこちらの記事が参考になります。
記事を読んで「私も挑戦したい」と思えたら、速読に本格的に取り組んでみましょう。
目次やあらすじを読み込む
あなたは本を読むとき「目次」や「あらすじ」に目を通していますか?
実は「目次」や「あらすじ」をあらかじめ読んでいると、読書のスピードが上がるんです。
目次やあらすじには、本の内容が凝縮されています。
したがって目次やあらすじを読むだけでも、本の内容の1~3割程度は理解できるんです。
また、あらかじめ「こんな内容が書かれている」と頭の中で準備ができていれば、実際の内容を読んだ際にも理解度は速くなります。
ぜひ目次やあらすじを読み飛ばすのではなく、速く読むための準備運動ととらえて熟読してみましょう。
目的を持って読書をする
「読書のスピードが速い人・遅い人を分けるポイント」の章でも書いた通り、読書スピードを決定するのは「目的意識の違い」です。
本を読む前にはっきりとした「目的」を持つことで、読書のスピードを速くできるんです。
たとえば『遅読家のための読書術』を読むのなら、
- 遅読家でも実践しやすい方法を身につけよう
- どうして年間700冊も本が読めるのか、理由を知りたい
- 表紙に書かれた「フロー・リーディング」とは何なのか気になる
といった目的があげられます。
もちろん、目的は自分自身で決めた方が、実際に読書をした際に情報が頭に入りやすいです。
ぜひ読書のスピードを上げたい方は、はっきりとした目的を持って読書に取り組みましょう。
時間制限を設定する
読書のスピードが遅くなる原因の1つに「ダラダラと読んでしまう」こともあげられます。
本を読む目的はあるものの「1年以内に読めればいいや」と時間に余裕を持たせすぎると、「まだ大丈夫」とダラダラと本を読みがちになります。
もし心当たりがあるなら、思い切って読書に時間制限を設けてみましょう。
例えば「小説は1ヵ月以内に読み切る」「このビジネス書は次の会議までに読み終える」といった具合です。
ただ、いきなり厳しい時間制限を設けると逆に読書に取り組みづらくなってしまうので、徐々に読書にかける時間を短くしていきましょう。
すると自然に読書にかけるスピードも上がってきます。
「ダラダラと読んでいるかも」という方は、読書に時間の制限を設けて取り組んでみましょう。
まとめ:自分に合った読書スピードを把握しよう
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
読書のスピードの速い・遅いは、どちらが良いという優劣はつけられません。
速くても遅くても良い点はあるからです。
大事なのは「自分に合った読書スピードを見つける」こと。
自分に合った読書スピードを把握できれば、今よりももっと読書が好きになれます。
ぜひ適したスピードを探してみてください。
それでは、良き読書ライフをお送りください!
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