読書を趣味にすると気になるのが「読書量」についてです。
私は月に1冊が限界かな。
僕は5冊くらいなら読めるよ!
でも、自分は3ヵ月でようやく1冊というペース。
自分の読書量って、すごく少ない……。なんだか落ち込むなぁ。
あなたもこう感じたことはありませんか?
今回は
- 人と自分の読書量を比べて落ち込んでしまう
- 自分に合った読書量が知りたい!
- 「最近、本を読めていないな」と焦ってしまう
といった「自分の読書量」についてアシストします。
今回の記事を読めば、自分に合った読書量がわかって、人と比べて落ち込むことが無くなりますよ!
【結論】読書量を人と比べる必要はない!理由を解説
最初に結論を書くと、読書量を人と比べる必要はありません。
主な理由は次の3つ
- 理由1:読書に充てられる時間はみんな違うから
- 理由2:「読書量が多い人=すごい人」ではないから
- 理由3:読書は1人で楽しむ趣味だから
詳しく見ていきましょう。
理由1:読書に充てられる時間はみんな違うから
1つ目の理由は「読書に充てられる時間はみんな違うから」。
あなたは読書量を人と比べるとき、読書に充てられる時間がみんな同じくらいだと無意識に思っていませんか?
実はそれは大間違い!
読書に充てられる時間は、みんなそれぞれ違うんです。
通勤時間の合計2時間近くを読書に充てられる人もいれば、仕事や家事が忙しく10分充てられるのがやっとという人もいます。
それなのに、読書量を人と比べてしまう時は、なぜか「自分の充てられる時間」を基準として捉えてしまいがち。
この人も忙しいはずなのに、月に1冊のペースで読めているんだ。
それなのに私は……。
と思う時、自分は10分程度なのに実際のところ相手は1時間も確保できているのかもしれないんです。
みんなそれぞれの時間で、精一杯読書を楽しんでいる。
その事実に気づくだけでも、読書量を人と比べることは意味が無いとわかりますよね。
理由2:「読書量が多い人=すごい人」ではないから
2つ目の理由は「『読書量が多い人=すごい人』ではないから」。
動画サイトを見ると、人物の背景に背の高い本棚がズラッと並び、本がぎっしり詰まっているという光景を目にすることがあります。
すると人は無意識に「読書量が多い人=すごい人だなぁ」と感じます。
でも実際は「読書量が多い人」と「すごい人」はイコールではありません。
その人は、仕事で必要に迫られて読書をするしかなかっただけかもしれません。
また並んでいる本のほとんどは、実際には読んでいないのかもしれません。
本が並んでいるだけで「すごい」と感じてしまいますが、実際のところは本人しかわからないんです。
もちろん、並んでいる本すべてを読んでいるのなら「すごい人」かもしれませんが、あなただって時間をかければ本を読むことはできます。
世間では「量が多いこと」が1つのステータスになっていますが、かけがえのない、素敵な小説を1作品見つけることも読書の醍醐味です。
「本の量が多い」という、視覚情報に惑わされないように気をつけましょう。
理由3:読書は1人で楽しむ趣味だから
3つ目の理由は「読書は1人で楽しむ趣味だから」。
SNSやインターネットのサイトでは、同じく読書を趣味としている人と出会うことがあります。
特に最近では、繋がりを作ることは簡単なので、もしかしたらあなたもネット経由で読書仲間を見つけているかもしれませんね。
ただ、仲間を見つけるほど、自分の読書量を比べてしまうという方もいます。
そんなときは「読書は基本、1人で楽しむ趣味」ということを思い出しましょう。
読書は本来、本に書かれた情報を1人で読んで楽しむ趣味です。
もちろん、子供の頃は読み聞かせが必要ですが、成長すれば1人で読めるようになります。
そして、学校時代の読書時間を思い出してみましょう。
みんなで一斉に朝読書をしていても、誰も喋らず、黙々と1人で本を読んでいましたよね。
そう、読書は基本、1人で行うもの。
本を読んで嬉しい気持ちになるのも、悲しい気持ちになるのも、情報を得られるのも、その本を読んだ人だけです。
最近は読書の感想や情報を気軽にやり取りできるため、どうしても人と比較してしまいがちです。
そんなときは、ぜひ「読書は1人で楽しむ趣味」だと思い出しましょう。
読書の原点に戻ることで、あなたの心も軽くなるはずですよ。
自分に合った読書量を知る基準【3選】
ここまで「読書量を人と比べる必要はない理由」3つを紹介しました。
じゃあ、自分に合った読書量って、どうすればわかるの?
こう思った方もいますよね。
実は、自分に合った読書量を知るには「3つの基準」が存在します。
それが次の3つ。
- 読書に使える時間はどのくらいか
- 読むスピードはどのくらいか
- どんなジャンルの本を読むか
こちらも詳しく見ていきましょう。
読書に使える時間はどのくらいか
自分に合った読書量を知る基準1つ目は「読書に使える時間はどのくらいか?」ということ。
まずは1日に、どのくらいの時間を読書に充てられるか考えてみましょう。
基準としては
- ~10分以下→月1冊ぐらい
- ~30分程度→月2~4冊ぐらい読める
- 1時間以上→月5冊以上は読める
となります。
これは「5分で2,000文字」を基準として割り出したものです。
文庫本の平均文字数が10万文字と言われているので、文庫本1冊は250分、約4時間あれば読めるとなります。
でも、まとまって4時間を取るのは難しく、また毎日時間を確保するのも難しいため、上記の数字としました。
1日のうち、どのくらい読書の時間を確保できるかで、月に読める冊数は変わります。
1つの基準として捉えておきましょう。
読むスピードはどのくらいか
自分に合った読書量を知る基準2つ目は「読むスピードはどのくらいか?」ということ。
先ほどの基準は「5分で2,000文字」を基準としましたが、もちろんこれは人によって異なります。
読むスピードが速い人は、5分で2,500文字以上はいけるでしょう。
反対にスピードが遅い人は、5分で1,000文字がやっと、という場合もあります。
スピードに差が出るのは「文章を頭で反芻(はんすう)するかどうか」のため。
「反芻」とは、牛などの草食動物が一度飲みこんだ食物を再度口の中に戻し、もう一度噛んでから飲みこむことです。
文章を読む際も、一度目で追った文章を頭の中で読み上げるかどうかでスピードに差が出ます。
目で追った文章をそのまま捉える人は、一般的に読むスピードが速いです。
逆に目で捉えた文章を一旦頭の中で読み上げる反芻を行う人は、スピードが遅くなります。
ただ、注意したいのは「読むスピードが速い方がいい」というわけではない点。
読むスピードが遅いということは、それだけ文章を味わっている、また理解しようとしていることでもあるので、1つの読み方でもあるからです。
それでも「スピードは遅いけど量はよみたい!」と感じたら、読書に充てる時間を多めに取るなど対策をしましょう。
どんなジャンルの本を読むか
自分に合った読書量を知る基準3つ目は「どんなジャンルの本を読むか?」ということ。
自分がどんなジャンルの本をよく読むかによっても、合った読書量は変わります。
「小説をよく読む」場合は、内容を味わいたい、じっくり読みたいという気持ちが強くなるため、月で換算すると読める量は少なくなります。
「ビジネス書や自己啓発本を読むことが多い」場合、文字が大きかったり図があったりと、トータルでの文字数は小説よりも少ないことがあるため、月換算で読める量は多くなるんです。
もちろんこちらも、どちらが良いという優劣はつけられません。
小説が好きなら、じっくり味わうために充てる時間を多めに取りましょう。
ビジネス書や自己啓発本に興味があるなら、読む時間は短めにして、読んだ後に内容をまとめる時間を確保すると良いでしょう。
「自分はどんなジャンルの本をよく読むのか?」という傾向を洗い出すことで、適切な読書量は変わってきます。
ぜひ読書量を割り出す基準の1つにしてみましょう。
「最近読めていない…」焦ってしまう時は
ここまで「自分に合った読書量を知る『3つの基準』」について解説しました。
それでも
最近、全然本が読めていない……。どうしよう……。
と、焦りを抱えている方も多いですよね。
どうしても本を読みたい。
でも、仕事や家事が忙しく、疲れて寝てしまう。
そんなときは、無理はしないでおきましょう。
極端な話、本を読まなくても人間は生きていけます。
食事や睡眠のように、削ると自身の体調に影響が出るというケースは、ほぼないからです。
仕事や家事・育児で忙しく、どうしても本が読めない。
それは今の生活が、本無しでも充実しているということでもあります。
そして「本を読むのは時間ができたときでいいかな」という、軽い気持ちで読書と付き合いましょう。
軽い気持ちで読書と付き合っている方が、「読まなきゃ」という焦りに繋がらないし、いざ読書の時間が確保できたときに心から読書を楽しめます。
ただ「読書がストレス発散に繋がる」という研究結果は出ています。
そのため「読書をしないとストレスが溜まる!」という方は、短い時間でもいいので読書に時間を割きましょう。
それでも無理せず、楽な気持ちで読書と付き合うのが基本ですよ!
まとめ:最適な読書量は人それぞれ
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
結論をおさらいすると「最適な読書量は人それぞれ」になります。
読書に充てられる時間も、読むスピードも、好きなジャンルも、人によって違います。
人と比べること自体、なんの意味も無いので、あなたのペースで読書を楽しみましょう。
そして「他の人も読書を楽しんでいるんだな」という、広い心で読書仲間と交流してみましょう。
きっと、さらに読書が好きになるはずですよ!
それでは、良き読書ライフをお送りください!
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